加藤浩次が「スッキリ」で岡本社長を痛烈批判して辞任要求 春菜も「50%減俸するだけじゃ痛くもかゆくもないと思う」

(2019年7月22日)

加藤浩次が「スッキリ」で岡本社長を痛烈批判して辞任要求吉 社長会見について語る加藤(左)と春菜(23日放送の日本テレビ「スッキリ」から)

宮迫博之(49)と田村亮(47)の”号泣会見“の波紋が広がり続け”笑いの老舗“吉本興業が大揺れになっている。吉本興業の岡本昭彦社長(52)の22日の”グダグダ記者会見“は火に油を注ぐ結果となりタレントたちの不満が爆発。そうしたなか、極楽とんぼの加藤浩次(50)は23日朝の「スッキリ」(日本テレビ系)で岡本社長の会見内容などを痛烈に批判して、改めて「経営陣が変わらなければ辞める」とトップの辞任を要求。春菜も賛同する異例の展開となった。

岡本社長が「まだ調査やヒアリングがある」として現時点での辞任は否定したことに対して加藤は「これからの期間が岡本社長のリハビリじゃないんですよ。性格を変える、人を恫喝をしないようになるように変えてこうと思っているとおっしゃったけど、あの人のリハビリ期間を僕は知りませんよ。今回のここまでの流れっていうので責任を取る形が世の中に対して吉本興業がどう変わったのかということを見せられると思う」とキッパリ。

「現状のままちょっとずつ自分を変えていきますって会見で言ってたけど、そんな50過ぎて性格なんか変わんないでしょうと思うし、どっかで出るでしょうと思うし、今の体制だったらどっかでほころびてまた一緒でしょう。だから変えたほうがいいって僕は思っているんです」と改めて岡本社長ら経営陣の辞任を要求した。
夕方から吉本興業の大﨑洋会長と会って「取締役が変わらない限り会社を辞める」と伝えると明言した。「これから芸能界でどうなっていくかはそれからだと思っている」という。

「昨日(岡本社長の)会見を注視していたんですけど、熱いものを感じなかったですし、ずっと冷めている状態です。ああ、こういうことかと。僕が変わらなきゃいけないといっていたことは間違っていなかったっていう確信に変わっただけ」と話した。

 春菜「芸人がなぜ声を上げていたかということがわかったと思う」

同番組レギュラーで吉本所属ハリセンボンの春菜(36)は「今回岡本社長が記者会見をしてよかったなって思うのは、世間にこういう社長なんだ、芸人がなぜ声を上げていたかということが、この会見を見ていただければわかったと思うんですね」と逆説的に会見の意義を指摘。そして「1年間減俸50%だけなんだっていう驚きはありますし、正直50%減俸するだけじゃ痛くもかゆくもないと思う」と不満をぶつけた。「だからまた改めて上層部の方には考えてほしい。芸人たちは納得していないということと、それに向けて芸人たちはどう動くのかということを今後話し合って、一番いい形に落ち着けばいいなっていうのと、先頭を走ってくださる先輩方のことを一番に下のものは尊敬していますということですね」と時々感極まって言葉に詰まりながら真情を激白した。

 加藤「岡本社長に家族みたいに言葉をかかられたことは一度もない」

加藤は「今回吉本の非公開ですが株主ということが明らかになった。在京在版5社のテレビ局がそこに入っている。株主というのは動けますから株主が過半数以上持っていたら、取締役を変えるという動きもできます。そこの動きができるのか、そしてまだ今の芸能界というのはできないのか、ということが問われる部分もあると思う」と株主であるテレビ局の動きにも言及した。

吉本はどう変わるべきかについて加藤は「それぞれ芸人に対してすべてというのは難しいかもしれないけど、ある程度公平であること。そして局からいくら(ギャラが)入って、何パーセントあなたに入っているんですよということがちゃんと明確であって」といい「そこは家族という言葉でなあなあにしてほしくない。なぜなら岡本社長に、家族みたいに頑張ってるかとか、大丈夫かって言葉をかかられたことは僕は一度もないから。吉本に入って30年間一度もないから。それでこういう場所で家族という言葉を使われても何にも響かないっていうのは僕正直あります」と語気を強めた。

ギャラが安いということについて岡本社長が「9対1とかは事実ではありません。5対5か6対4程度」と語ったことについて、キートンがツイッターで「ギャラ5:5だったのか てことは、私が海外に約1週間行ったあの仕事は、吉本は2万円で引き受けたのか!優良企業。」と皮肉たっぷりにつぶやくなどタレント達からも岡本社長の会見に対する不満、異論が続出している。

今回吉本のタレントたちが一斉に声を上げる事態となったことは、吉本だけの問題にとどまらず、元SMAP3人に対する「圧力疑惑」を公取委が「注意」した問題とも通じるものがあり、旧態依然とした芸能界の体質を変えてゆくきっかけになればと期待する声も多く、今後の展開が注目される。