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沢尻エリカ被告に判決 懲役1年6月執行猶予3年

(2020年2月6日)

沢尻エリカ被告が初公判
(沢尻被告㊧の判決公判が開かれた東京地裁)

自宅マンションで合成麻薬MDMAなどを所持したとして麻薬取締法違反罪に問われた女優沢尻エリカ被告(33)の判決公判が6日午後3時、東京地裁で開かれ、懲役1年6月執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の執行猶予付き有罪判決が言い渡された。

1月31日の初公判で沢尻被告は「薬物をコントロールできると思っていたのですがそれは大きな間違いでした。気が付けば薬物を制する以上に薬物に制されるようになっていました」などと述べ、「あまりに身勝手な行為により多くの方を裏切り傷つけてしまった代償は大きく復帰にいたれる資格はないと思います」として「女優への復帰は考えていません」と述べた。そして「このような形で裏切ってしまったことを本当に深くおわびします」と謝罪し「2度と繰り返さないために必ず立ち直っていきたいと思っています」と更生を誓っていた。

検察側は「19歳から違法薬物を使用し薬物への親和性は顕著」と指摘して懲役1年6月を求刑した。一方、弁護側は「定期的な通院治療を中心とした再犯を防ぐための措置が取られている」として執行猶予付きの判決を求めた。

■事件の経過と起訴事実

沢尻容疑者は昨年11月16日朝、東京・目黒区の自宅の家宅捜索でカプセル2錠に入ったMDMAの粉末計0.19グラム、LSDが染みこんだ紙片約0.08グラム、LSDを含む液体約0.6グラムを所持していたとして警視庁組織犯罪対策5課が麻薬取締法違反容疑で逮捕。東京地検が麻薬取締法違反罪で起訴した。MDMAは元交際相手の男性と共同で所持していたとして11月26日、同容疑で男性も逮捕されたがその後不起訴処分になった。沢尻被告は尿検査では薬物反応は出なかったが、取り調べに「10年前からMDMA、大麻、LSD、コカインを使用していた」と供述したと報じられた。

■保釈後は都内の病院に入院して薬物治療

昨年12月6日、沢尻被告は保釈金500万円を現金で納めて、保釈され東京湾岸署を出た。沢尻被告が乗ったワンボックスカーの後部座席はカーテンで覆われ中の様子はうかがい知ることはできなかった。車は東京・新宿区の大学病院に直行して沢尻被告は入院。判決後は通院して治療を続けるという。

■傍聴券の倍率は約48倍

沢尻被告の判決公判の一般傍聴席は19席で、傍聴券を求めて915人が並び、倍率は約48倍だった。先月31日の初公判は2229人が並び、倍率は117・3倍だった。今回は判決の言い渡しだけで判決の予想も大方執行猶予付き有罪判決だったことなどから倍率は前回の半分以下になった。

■「年内女優復帰」説も

初公判で「女優復帰は考えていない」と語った沢尻被告だが、一方では「年内復帰」説も取りざたされている。初公判では所属するエイベックスの専務取締役のコメントが読み上げられ、そのなかで「違法薬物の使用は絶対に許される行為ではなく再発防止に努める」などとした上で、「女優として素晴らしい素質があるため、個人的にはいつかまた作品を見たい」ともコメントしていた。「所属事務所は起訴後も解雇はせず、今後も更生に向けて支援していくとしている。エイベックスという業界大手の異例の支援体制で、ほかの薬物芸能人のケースよりも早く復帰の道が開ける可能性は高い」(芸能プロ関係者)という。さらにこんな見方もある。「NHK大河ドラマ「麒麟が来る」の降板やCMの降板による損害賠償は数億円に上るともいわれている。それを返すためにもいずれ女優復帰となるのでははないか」(事情通)。いずれにしても、薬物と完全に手を切ることが前提といえそうだ。