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石原プロが来年1月で58年の歴史に幕 石原まき子さん「遺言を実行」

(2020年7月18日11:30)

石原プロが来年1月で58年の歴史に幕 石原まき子さん「遺言を実行」
(石原裕次郎さん㊧と渡哲也=石原プロモーションの公式サイトから)

 渡哲也(78)、舘ひろし(70)、神田正輝(69)らが所属する芸能事務所「石原プロモーション」が17日、来年1月16日をもって幕を閉じることを発表した。石原裕次郎さんの命日となる同日、妻で同プロ会長の石原まき子さん(86)の名前で公式サイトで発表した。昭和の大スター石原裕次郎さんが1963年に設立した同事務所が58年の歴史に幕を閉じる。

まき子さんは17日、石原プロモーションの公式サイトで、「2021年1月16日(1963年1月16日石原裕次郎起業)を持ちまして株式会社石原プロモーションの商号を故石原裕次郎氏仏前に返還することに全員一致で決定致しました」と報告した。

「芸能部業務に関しましては 俳優の所属契約をなくして今後に於いて双方で話し合い誠心誠意をもって考えてまいります」としている。今後は版権管理業務等に関しては株式会社石原音楽出版社と一般社団法人ISHIHARA(2020年起業予定)が担当するという。

まき子さんは今回の決定についてのいきさつについても説明した。
「昭和62年7月17日石原裕次郎が亡くなる際に
『俺が死んだら即会社をたたみなさい』これが遺言でした しかし
俳優さん スタッフの皆さんがいつも生き生きとされていて会社に対する愛情の 強さがひしひしと感じられ この人達ならば会社を お任せするべきと思い 遺言を 言い出す事が出来なくなっておりました その結果として皆様方ご存じのとおり亡き 後30数年間無事に会社を運営して頂いた次第です
しかし私も高齢と体力の低下により実務が難しくなる事が多くなって参りました
そこで渡さん 舘さん 神田さん 役員 スタッフの皆さんに相談いたしました
皆さんは
『裕次郎さんらしく惜しまれるうちに株式会社石原プロモーションの商号を返しても 裕次郎さんは承知してくれるのではないですか』と賛同を頂きましたここで遺言を 実行いたしました」としている。

そして「50数年間に渡り皆様方には株式会社石原プロモーションを陰日向なく支えて頂き心より感謝申し上げます」と感謝の言葉をつづった。

■石原プロモーション

石原プロモーションは1963年1月16日、石原裕次郎さんが設立して、社長に就任した。「太平洋ひとりぼっち」(1963年)、「黒部の太陽」(1968年)などを製作。71年に渡哲也が入社。73年に神田正輝が入社。83年に舘ひろしが入社。
「大都会 闘いの日々」(日本テレビ系)、「西部警察」(テレビ朝日系)がヒット。
1987年7月17日、裕次郎さんが死去。渡が社長に就任。2009年7月、国立競技場で23回忌法要。2011年、渡が社長を退任して俳優業二千円。まき子夫人が会長就任。