２０２０年映画興行収入コロナの影響で過去最低
前年比54.9減「鬼滅」大ヒットしたが

大手映画４社による日本映画製作者連盟（映連）が27日、2020年の興行収入が1432億8500万円で、現在の発表形式になった2000年以降で過去最低になったと発表した。アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車」が365億5000万円と歴代最高を記録する大ヒットとなったが、全体では新型コロナウイルス感染拡大の影響で映画館が一時閉鎖されたり、入場制限するなどした影響が大きく、前年比で54・9％にまで落ち込んだ。入場者数も１億613万7000人で前年比54.9％だった。公開本数も前年の1278本から1017本と261本減った。スクリーン数は前年の3583から3616に増えた。

「鬼滅」は邦画・洋画合わせてダントツで2位の「スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け」は73．2億円だった。同作を含めて10億円を超えた洋画は4本しかなかった。コロナの影響で昨年4月公開予定だった「007／ノ―・タイム・トゥ・ダイ」が21年10月に延期になるなど洋画の大作が相次いで公開延期になったことも影響した。洋画の興収は前年比28.6%だったのに対して邦画の興収は前年比76.9%と特に洋画の落ち込みが目立った。

■2020年興行収入10億円以上の邦画（単位：億円）

①　劇場版「鬼滅の刃」無限列車編（365.5）
② 　今日から俺は！！劇場版(53.7)
③ 　コンフィデンスマンJP プリンセス編(38.4)
④ 　映画ドラえもん のび太の新恐竜(33.5)
⑤ 　事故物件 怖い間取り(23.4)
⑥ 　 糸（22.7）
⑦ 　 劇場版 ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン（21 .3）
⑧ 　カイジ ファイナルゲーム（20.6）
⑨ 　劇場版 Fate／stay nighit[Heaven’s Feel]Ⅲ.spring song(19.5)
⑩　僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ：ライジング（17.9）
⑪　男はつらいよ お帰り寅さん（14.7）
⑫ 　犬鳴村 (14.1)
⑬ 　ヲタクに恋は難しい (13.4)
⑭　罪の声(12.2)
⑮ 　浅田家！ (12.1)
⑯ 　 スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼（11.9）
⑰　 映画クレヨンしんちゃん 激突！ラクガキングダムとほぼ四人の勇者（11.8）
⑱ 　午前0時、キスしに来てよ（11.7）
⑲ 　ルパン三世 THE FIRST (11.6)
⑳　屍人荘の殺人（10.9）
㉑　AI崩壊（10.0）

■2020年興行収入10億円以上の洋画（単位：億円）

①　「スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け」（73.2）
② 　パラサイト 半地下の家族 (47.4)
③ 　TENET／テネット (27.3)
④ 　キャッツ (13.5)