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「さよなら、ハイスクール」が阿部顕嵐主演でドラマ化

(2021年7月10日21:30)

「さよなら、ハイスクール」が阿部顕嵐主演でドラマ化
武本悠佑㊧と西垣匡基監督(10日、都内で)

森もり子の人気漫画「さよなら、ハイスクール」(電子コミックス)が阿部顕嵐(23)主演でドラマ化されることが決まり10日、都内で制作発表が行われ西垣匡基監督(36)と俳優の武本悠佑(23)が登壇した。

高校を舞台にした青春群像劇の「さよなら、ハイスクール」はスクールカーストの最底辺として高校生活を送る主人公の朝倉(阿部顕嵐)が、文化祭実行委員に任命されたことをきっかけに、カーストを壊すことを思い立ち、カースト上位の美少女と交際する計画を立て奮闘するという青春学園コメディ。

脚本・監督を務める西垣匡基監督は「ヨーロッパ企画の暗い旅」(2010年~、KBS京都)ディレクターとして活躍し、作家として「ウドの海岸物語」(2018年、テレビ東京)などの、バラエティ番組の構成なども手掛ける。7人組男性ユニット、7ORDERのメンバーで、映画「空飛ぶタイヤ」や「近キョリ恋愛~Seazon Zero~」などのドラマで活躍する阿部のほかに、野本ほたる、齋藤英里、高橋怜也、武本悠佑、相沢菜々子、ワタリ119、永野宗典などフレッシュで将来を期待される若手俳優が多数出演している。

登壇した西垣監督は、撮影時のエピソードについて「学校の話なんですけど最初に顕嵐さんと野本さん、あとからどんどんキャストの方が増えていって、本当に学校になっていったなみたいな。楽屋の声がわちゃわちゃなったり」などと明かした。
武本は「次の撮影の時に仲間がどんどん増えているっていう感じで、めちゃくちゃ輪が広がっていったんで、だんだん学校ができていったんだなあという感じがしました」と語った。
武本は特技のダンスを生かしたTikTok投稿がバズり注目を浴び、そのころにオーディションでミュージカル「新テニスの王子様」のメインキャストに抜擢され、本格的に俳優の道を歩み始めた。

「武本さんは(クラスカーストの)1軍の役なんですけど、1軍の人だけ仲良くしようとかはなかったんですか」と監督に聞かれ「そんなことはなかったですね。今回一緒に共演させていただいた方で、舞台とかでご一緒させていただいた方もいらっしゃって。主演の阿部顕嵐君も、毎日のように差し入れをしてくれて、本当に誰とでも気さくに話されていたんで、上位下位とか中位とか(役に)カーストがあったんですけど全員仲いい印象でしたね」と楽屋話を披露した。

西垣監督は「みんなが演技プランを楽屋の雰囲気のまま出してくれたりとか、コメディなんで、そういう雰囲気が反映されて、ゆるくではなくいい雰囲気で。あいつがああやってるからぼくもプラン変えようかなとか」と俳優陣が活発にアイディアを出してくれたことを明かした。
武本は「本番中とか(高橋)怜也君とか新しいアイディアを出したりとか、それを監督が『じゃあそれで行ってみよう』っていう感じで、全員でアイディア出し合って作っている環境とか、僕は初めてのドラマの現場だったんですけど、初めてでこんなに素敵な現場で本当に良かったです」と語った。

「役作りについて聞きたいんだけど、武本さんが2軍に詰め寄るときに、髪の毛をこうやる(手で後ろにかき上げる)じゃないですか、あれはどういう狙いだったんっですか?」と西垣監督が質問。
武本は「古賀タクヤの役ってぼくにとってマルフォイ(「ハリーポッター」シリーズでトム・フェルトンが演じた役)なんですよ。陰湿ないじめっ子みたいな。それで結構髪をかき上げたりするイメージだったんです。陰湿なやつって髪かき上げてめちゃくちゃ言い寄ってくるなっていうイメージを勝手に自分の中で投影しちゃってああいう感じになりました」という。

西垣監督は「大人になって青春時代を振り返ると、僕も今36なんですけど、ちょっとずつ思い出が塗り替わっていっているなっていう感じがするんですよ。今回の作品もちょっと抽象的というか、思い出っぽいというか、あの時ああだったんじゃないかなとか、作品的には思い出をちりばめてるんですよ。イメージ先行で作った感じですね」と明かした。

青春学園コメディ「さよなら、ハイスクール」が阿部顕嵐主演でドラマ化
リモートで参加した高橋怜也(上のスクリーン)と話す西垣監督㊨と武本㊧

その後、リモートでトークに参加したカースト上位の前田役の高橋怜也(23)は「ぼくは悠佑君と一緒でドラマが初で映像が初だったんです。舞台が始まりで次がこの作品だったので、勉強しながらやらせてもらったというか。ぼくのアイディアをいうと西垣さんが『それいいね、やってみよう』って受け入れて下さったので、すごくやりやすいというか解釈をお互いに深められて凄い楽しかったです」と語った。
そして「むちゃくちゃ面白い作品になっています。キャラ1人1人が皆さん試行錯誤しつつ作り上げたキャラなので、すごくみんないいキャラでいい作品になっていると思うので是非お楽しみください」と語った。

青春学園コメディ「さよなら、ハイスクール」が阿部顕嵐主演でドラマ化
「さよなら、ハイスクール」の阿部顕嵐(©「さよなら、ハイスクール」製作委員会)

武本は「今学生をされている方も、今社会人の方も、こんなことあったなあとか、このキャラクター自分のクラスにいたなあとか、こういう奴いたなあとか、めちゃくちゃ親近感を持って接していただける作品だと思いますので、どうぞお楽しみにということで、ありがとうございました」。

そして西垣監督は「現場で役者さんのアイデアと組み合わせて作品を作っているという感じなんで、一応脚本はもちろんあるけど、テストで違うようにやってみてそれ生かして。どんどんどんどん今撮っているときで、キャラクターがぼくの想像してたより育っていって、ぼく自身がどうなるか楽しみです。こんなにアイディアを持ってきてくれる現場がないんで、すごい面白いものになるんじゃないかなって思っています。お楽しみください」と締めくくった。