「グリーンブック」がアカデミー賞作品賞受賞の効果で大ヒット

(2019年3月5日)

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  • 「グリーンブック」(TOHOシネマズ渋谷)

第91回アカデミー賞(2月24日発表)の作品賞を受賞した「グリーンブック」が、公開16週目にもかかわらず先週末(3月1~3日)の米国の興行収入が上映館2641館で470万ドル(約5億1700万円)を記録した。作品賞を受賞した映画としてはこれまでの8年間で最高の”ポスト・オスカー“の興行収入だという。ランキングも先週の11位から5位にランクアップした。米誌「ハリウッド・リポーター」(電子版)が報じた。
8年前の「英国王のスピーチ」は受賞後の週末の興行収入(2386館で上映)が620万ドル(約6億8200万円)を記録した。
「グリーンブック」の最終的な米国の興行収入は9000万ドル(約90億900万円)で全世界では1億8800万ドル(約206億8000万円)にのぼるとみられている。

ちなみに昨年の作品賞「シェイプ・オブ・ウォ―タ―」は発表後の週末の興行収入は230万ドル(約2億5300万円)だったので倍以上稼いだことになる。その前の「ムーンライト」や「スポットライト 世紀のスクープ」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「アルゴ」も200万ドル(約2億2000万円)程度だという。

今年のほかの先週末の興行収入では、「シャロウ」が歌曲賞を受賞したレディー・ガガ主演の「アリー・スター誕生」が190万ドル(約2億900万円)、長編アニメーション賞の「スパイダーマン:スパイダーバース」は210万ドル(約2億3100万円)だった 「グリーンブック」は日本ではタイミングよくアカデミー賞発表の翌週の3月1日に公開されて週末の動員数(興行通信社調べ)で3位にランクされるヒットとなった。