「スター・ウォーズ」チューバッカ役のピーター・メイヒューさんが死去 ハリソン・フォードらが追悼

(2019年5月3日)

「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター、チューバッカ役で知られる俳優のピーター・メイヒューさんが4月30日、テキサス州ノーステキサスの自宅で死去したことが分かった。2日、家族がメイヒューさんの公式ツイッターで発表した。ハン・ソロ役で共演したハリソン・フォードなど「スター・ウォーズ」の関係者が相次いで追悼のコメントを寄せた。

メイヒューさんは、1944年5月19日、イギリス出身。「シンドバッド虎の目大冒険」(1977年)でデビュー。同シリーズのジョージ・ルーカス監督がウーキー族の戦士チューバッカ役の俳優を探していたときに身長218センチの長身が決め手になって起用された。「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(1977年)、「エピソード5/帝国の逆襲」(1980年)、「エピソード6/ジェダイの帰還」(1983年)、「エピソード3/シスの復讐」(2005年)、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(2015年)にチューバッカの扮装で出演。ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の相棒として活躍して同シリーズの人気キャラクターになりファンに親しまれた。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(2017年)からは「フォースの覚醒」の一部のシーンで代役を務めた、フィンランド出身で、米ペンシルバニア州立大のバスケットボール選手だったヨーナス・スオタモ(32)が出演。メイヒューさんは彼のコンサルタントとして参加していた。

家族はツイッターで「彼はチューバッカ役に心を魂を注ぎました。(チューバッカの)X脚の走り方やボウガンの使い方、輝く青い目、頭や口を動かす仕草などすべてのシーンでそれを見せました」とつづった。 ハリソン・フォードは米「ハリウッド・リポーター」(電子版)に声明文を寄せて、「ピーター・メイヒューは親切で紳士で威厳があり高潔だった。これらは彼に備わった個性で、さらにウイットと愛嬌をチューバッカにプラスした。私たちは30年以上にわたって映画のパートナーであり人生の友だった」などと追悼した。
ルーカス監督は「ピーターは素晴らしい男だった。彼は大きな心を持ち紳士的で自然なウーキー族(チューバッカ)にもっとも近い人類だった。そして彼はいつも勝者だった。とてもいい友人だった彼の突然の死に悲しんでいる」とコメントした。

またルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは「彼は最も紳士的な巨人だった。体以上に大きなハートを持ち、私をいつも笑わせてくれ私が心から愛した大親友だった。たくさんの思い出を分かち合えたことに感謝したい。彼と知り合えたことは素晴らしいことだった。ありがとうピート」とツイートした。