「007」に初の黒人女性ラシャ―ナ・リンチが起用された舞台裏とは?

(2019年7月17日)

「007」シリーズ最新作の「007 ボンド25」で英女優ラシャ―ナ・リンチ(31)がコードネーム「007」を襲名すると英紙デイリー・メールが報じて話題を呼んでいる。

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Cat’s finally outta the bag! #BOND25

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ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が引退した後、リンチが黒人女性として初めて英国の情報機関「MI6」のエージェントである「007」のコードネームを引き継ぐという。

最新作「007 ボンド25」は、引退したボンド(クレイグ)が、ジャマイカで悠々自適の生活を送っているところから始まる。そして冒頭のロンドンのMI6本部のシーンで、局長のM(レイフ・ファインズ)が「007入りなさい」と呼ぶと、黒人女性のリンチが登場するという。同紙は「ポップコーンを落とす瞬間だ」と表現した。

「ボンドはボンドのままだが、007は彼女に取って代わられた」(関係者)という。「ボンドはもちろん、いつものように新しい女性007に性的に惹かれて誘惑するが、彼女はボンドとベッドインすることに興味はなく失敗する」(同関係者)という。

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#BOND25

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またシリーズを飾る「ボンド・ガール」については、その呼び方は今作から禁止されていて「ボンド・ウーマン」と呼んでいるという。「#MeToo」運動が盛んになっている最近の情勢を反映してボンドの女性に対する扱い方についてもスタッフの間で議論されたという。女性のしかも黒人の007登場もそうした女性の権利やダイバーシティ(多様性)を反映したものだとみられる。

同作にはクレイグ(上の写真の中央)、リンチ(同右端)のほかにシリーズで最もセクシーなボンド・ガールといわれたアナ・デ・アルマス(同左から2人目)や「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが悪役として出演。さらにはレア・セドゥ(同左端)などが出演する。2020年4月8日に公開される予定。

「007」シリーズの歴代のジェームス・ボンド役俳優

初代ー「007ドクター・ノオ」(1962年)など6作に出演したショーン・コネリー。
2代目ー「女王陛下の007」(1969年)のジョージ・レーゼンビー。
3代目ー「007 死ぬのは奴らだ」(1973年)など7作に出演したロジャー・ムーア。
4代目ー「007 リビング・デイライツ」(1987年)など2作に出演したティモシー・ダルトン。
5代目ー「007 ゴールデンアイ」など4作に出演したピアース・ブロスナン。そして
6代目ー「007 カジノ・ロワイヤル」など5作に出演したダニエル・クレイグ。
クレイグは今作でシリーズを引退するといわれており7代目の候補に、トム・ヒドルストン、ルーク・エバンス、イドリス・エルバなどの名前が挙がっている。