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ハリウッドの伝説の俳優カーク・ダグラスさん103歳で死去

(2020年2月6日)

映画「スパルタカス」(1960年)など数多くの名作で知られる米俳優カーク・ダグラスさんが5日(現地時間)、103歳で死去した。長男の俳優マイケル・ダグラス(75)が自身のインスタグラムで発表した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、カーク・ダグラスさんの長男で俳優のマイケル・ダグラスは5日(現地時間)、「カーク・ダグラスが今日、私たちのもとを去ったことを発表することはとても悲しいことです」とインスタグラムでダグラスさんの死去を発表した。そして「彼はレジェンドであり、映画の黄金時代の俳優で、正義に献身する人道主義者で私たちみんなが志す規範となることを信じていました」とカークさんを讃えた。

2018年12月9日、カークさんの102歳の誕生日を祝うパーティーがビバリーヒルズの自宅で開かれ、妻のアン・バイデンスさん(1919年4月23日、100歳で死去)や長男で俳優のマイケル・ダグラス(74)とその妻で女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(50)、夫妻の息子で孫の俳優キャメロン・ダグラス(41)たちファミリーや友人たちが集まった。孫のキャメロンはインスタグラムに「チャンピオン」(1949年)や「炎の人ゴッホ」(1956年)のカークさんの映画のスチール写真やアン夫人との写真やキャメロン、マイケルとのツーショット写真を自身のインスタグラムに投稿していた。(下の写真)

2018年11月6日にはマイケルがハリウッドの殿堂入りして「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」の星型プレートを獲得したときにはキャサリンやキャメロンらとともに授賞式に出席して健在なところを見せた。(上の写真=カークさん㊦とマイケル㊨、キャメロン㊧=インスタグラムから)

■カーク・ダグラス
1916年12月9日、ニューヨーク州アムステルダムに生まれる。両親はユダヤ系ロシア移民。6人の姉妹がいる大家族で貧しく、家計を支えるため俳優になるまでプロレスラー、ホテルのボーイなど40種以上の職業につく。舞台を志してアメリカ演劇アカデミー(AADA)に学ぶ。卒業後1941年に徴兵され第2次世界大戦中は海軍に従軍。1944年に除隊後、連続ラジオドラマやブロードウェーの舞台に出演。
1946年、「呪いの血」でスクリーンデビュー。出世のためには手段を選ばない冷酷なボクサーを演じた「チャンピオン」(1949年)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。「炎の人ゴッホ」(1956年)でゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)を受賞。「OK牧場の決斗」(1957年)、「スパルタカス」(1960年)などで一世を風靡した。1949年にブライナ・カンパニーを設立して「スパルタカス」などの大作をプロデュースを手掛けた。1973年の「Scalawag」からは監督業にも乗り出す。1996年にアカデミー賞名誉賞を受賞した。
私生活では1943年に女優のダイアナ・ダグラスと結婚して長男の俳優マイケル、プロデュ―サーのピーター・ヴィンセント・ダグラスをもうけたが1951年に離婚。1954年、プロデュ―サーで女優のアン・バイデンスさんと再婚して2人の息子をもうけた。