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新型コロナウイルス感染で隔離中のトム・ハンクスがインスタグラムに映画で演じた役のセリフを引用

(2020年3月16日)

妻で女優のリタ・ウイルソン(63)とともにオーストラリアで新型コロナウイルスに感染して現地の施設に隔離中の俳優トム・ハンクス(63)が、インスタグラムで現状を報告し映画で演じた役のセリフを引用して自身を鼓舞した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、トムは15日(現地時間)、インスタグラムを更新して、朝食に出されたオーストラリアでおなじみの発酵食品ベジマイトを塗ったトーストと水が入ったコップ、そしてオーストラリアの国旗を持ったカンガルーのマスコットの写真を投稿した。そして「助けてくれる人たちに感謝。私たち自身に、そしてお互いに気を付けましょう。ハンクス」とコメントを添えた。

コメントの中にある「助けてくれる人たち」は映画「ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ヘルパーズ」(昨年11月全米公開、日本未公開)でトムが演じた実在の人物ミスター・ロジャースの言葉を引用したものだという。ミスター・ロジャース(2003年、74歳で没)は、米国のテレビ番組の司会者で、就学前の子供向け番組「ミスター・ロジャース・ネイバーフッド」(1968年~2001年)で知られる。
映画の中でトムが演じるミスター・ロジャースが「あなたを助けてくれる人を見つけなさい。災害に見舞われたときには特にそうです。母親がいつも災害に見舞われたときに『助けてくれる人を探しなさい』といっていたのを思い出します。そして、世界にはとてもたくさんの助けてくれる人や世話をしてくれる人がいることに慰められます」というセリフがあるという。トムはミスター・ロジャースの言葉を想起して、世話をしてくれている人たちに感謝 したのだという。

■「野球には泣くという言葉はない」(「プリティ・リーグ」)

トムは13日にインスタグラムにウイルソン夫人とのツーショット写真を投稿し「リタと私はここで私たちに素晴らしいケアをしてくださっている皆さんに感謝します。私たちは新型コロナウイルスに感染して、ほかのだれにもうつさないよう隔離されています。とても深刻な病状になる人もいますが私たちは一日一日を精一杯過ごしています。この状況を乗り越えるためには専門家のアドバイスに従いお互いに気を付けることです」とつづり、「野球には泣くという言葉はない」という言葉を添えた。これはトムが出演した「プリティ・リーグ」(1992年)のセリフだという。トムが数々の名作で演じたヒーローたちが乗り移って1日も早く回復することが望まれる。