-
ハリウッド特急便
レオが「先住民の日」にワオラニ族リーダーの手紙を紹介してアマゾンの保護を訴える
(2020年10月13日22:10)
地球の環境問題に取り組んでいる米俳優レオナルド・ディカプリオ(45)が「先住民の日」の12日(現地時間)、自身のインスタグラムでアマゾンの先住民のリーダーの手紙を紹介して先住民の保護とアマゾンの熱帯雨林を救うことを訴えた。
英紙デイリー・メール(電子版)によると、レオは自身のインスタグラムにネモンテさんがブラジルの大統領と世界のリーダーに訴える手紙を読み上げる動画を投稿して「今日は、先住民の日で、『TIME 100』(米誌「タイム」が毎年選ぶ世界で最も影響力がある100人)に選ばれ、先住民のリーダーでもあるネモンテ・ネンキモさんさんのとてもパワフルな手紙を紹介します」と説明。
「ネモンテさんのメッセージは、私たちが健全な地球を取り戻し、自然との関係にバランスを見出すことができるように、先住民族の訴えと彼らの解決策に耳を傾けることが必要なことを思い起こさせてくれます。アマゾンを救い、森林伐採や気候変動の原因となっている産業やシステムに立ち向かう運動を構築するという彼女のすさまじいコミットメントは、まさに今世界が必要としているリーダーシップです。ネモンテさんの手紙を @amazonfrontlines で読んでください」と訴えた。そして「#StopAmazonExtraction」(アマゾンの森林伐採をやめろ)と「 #IndigenousRights」(先住民の権利)のハッシュタグを添えた。
■ネモンテさんの手紙
「9つのアマゾンの国の大統領と世界のリーダーたちへ、私たちの熱帯雨林の略奪について:私の名前はネモンテ・ネンキモです。私はワオラニ族の女性で、母親で、そして私の人々のリーダーです。アマゾンは私のホームです。火災がまだ猛威を振るっているので、私はあなた方にこの手紙を書いています。そして、企業は私たちの川に石油をこぼしているからです。鉱山労働者は500年前から金を盗んでいるからです。土地を横取りしている者たちは、牛が放牧できるように原生林を伐採してプランテーションを栽培し白人が食べることができます。私たちは先住民族として、私たちの生活様式、川、動物、私たちの森、地球上の生命を愛するものを保護するために戦っています。そしてあなたたちが私たちに耳を傾ける時です」
歌手で女優のデミ・ロヴァート(28)も、自身のインスタグラムで9,310万人のフォロワーと先住民の日を祝った。ロヴァートは、コロンブスが先住民族を奴隷にしたことを指摘して「コロンブスデー」を祝わないよう訴えた。「私の家族にはチョクトー族(米東南部の先住民族)の先祖がいて、これには多くの意味があります」とつづった。
俳優のケンドリック・サンプソン(32)は、インスタグラムで活動家のメリナ・アブドゥラーのコロンブスを痛烈に批判する次のようなツイートを引用した。
「クリストファー・コロンブスは泥棒であり、レイピストであり、性の密売人であり、小児性愛者であり、植民地支配者であり、殺人者であり、気が狂った大量殺戮者だった...愚か者であることは言うまでもありません。コロンブスと彼が乗ってきた船なんかクソ食らえだ」
このツイートは、女優のルーマー・ウィリス(32)のインスタグラムストーリーにも再投稿された。
■「コロンブスデー」と「先住民の日」
米ロサンゼルス市の市議会は2017年、10月第2週の月曜日を従来のコロンブスのアメリカ大陸発見を祝う「コロンブスデー」から、「先住民の日」(Indigenous Peoples Day)に変更する決議を採択した。その後も従来通り、役所や裁判所、銀行や多くの企業が休みとなっている。1990年代以降、米国の多くの都市でコロンブスデーを先住民の日に置き換える動きが増えており、サンフランシスコ、デンバー、シアトル、ミネアポリス、アンカレジ、フェニックス、ポートランド、アルバカーキなどが実施しているという。