米人気クイズ番組「ジェパディ！」司会者アレックス・トレベックさん死去　80歳

米長寿クイズ番組「ジェパディ！」の司会者アレックス・トレベックさんが８日（現地時間）、すい臓がんのため死去した。80歳だった。トレベックさんは同一のクイズ番組史上最長の司会記録をギネス世界記録に認定されたことで知られる。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、米クイズ番組「ジェパディ！」の司会者として親しまれたトレベックさんはステージ4のすい臓がんとの闘病の末、家族や友人に囲まれて、8日早朝(現地時間)に自宅で亡くなった。同番組は放送回数が8000回を超え、同じ司会者で最も多く放送されたクイズ番組としてギネス世界記録に認定された。

36年間「ジョパディ！」の司会を務めたトレベックさんは、2019年3月にすい臓がんと診断されたことを発表して「私はこれと戦い、家族や友人からの愛とサポート、そして皆さんの祈りの力を借りて、仕事を続けていくつもりです。私はこの病気の低い生存率の統計を打ち破るつもりです」などと当時公開された動画で語っていた。

トレベックさんは、1940 年 7 月 22 日生まれ。カナダのオンタリオ州サドバリー出身。 1963年、トロントに移り住み、「ミュージック・ホップ」と呼ばれるティーン向けの音楽ライブ番組の司会などを務め、1984年から「ジェパディ!」の司会として出演。デイタイム・エミー賞を5回受賞。2011年には全米テレビ芸術科学アカデミーから生涯功労賞を受賞した。同一のクイズ番組史上最長の司会記録に認定された。私生活では1974年にキャスターのエレイン・トレベック・カーズさんと結婚して養子が1人いたが81年に離婚。1990年にジーン・カリバンと結婚し２人の子供がいる。

俳優でコメディアンのジョシュ・ギャッド(39)はツイッターにトレベックさんとのツーショット写真を投稿して「さようなら伝説の人。もっとも偉大な…。RIP」と追悼した。