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俳優クリストファー・プラマーさん死去 91歳 アカデミー賞など3冠の名優

(2021年2月6日12:10)

映画「サウンド・オブ・ミュージック」などで知られる名優クリストファー・プラマーさんが2月5日(現地時間)、米コネチカット州の自宅で死去した。91歳だった。60年以上に及ぶキャリアを持つプラマーさんはアカデミー賞をはじめ演劇界のトニー賞、テレビのエミー賞の3冠を獲得したことで知られ、近年も「ゲティ家の身代金」(2017年)や「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2019年)などでいぶし銀の演技を見せて観客を魅了していた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、クリストファー・プラマーさんは、妻で女優のエレン・テイラーに見守られ米コネチカット州ウェストンの自宅で穏やかに亡くなった。プラマーさんのマネージャーで友人のルー・ピットは「クリスは、偉大で古風なマナー、自虐的なユーモアと言葉の音楽の職人として深く愛され尊敬されたたぐいまれな存在でした。ルーツであるカナダを深く愛した国の宝でした。彼の芸術と人間性を通して、私たちの心に触れ、彼の伝説的な人生は、すべての世代に渡って受け継がれていくでしょう。彼は永遠に私たちと一緒にいるでしょう」と追悼した。

アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミー協会は公式ツイッターにプラマーさんが2012年に「人生はビギナーズ」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したときの写真を投稿し「クリストファー・プラマーは『サウンド・オブ・ミュージック』のフォン・トラップ大佐から『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のハーラン・トロンビーまで、記憶に残る役柄で世代を超えて観客を魅了した。60年以上も地道に仕事をしてきた彼は、2012年に「人生はビギナーズ」でアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。彼の死が惜しまれるでしょう」とコメントを発表した。

プラマーさんはカナダのトロント出身。カナダの舞台で活躍し、1953年にブロードウエー・デビュー。1958 年に「女優志願」で映画デビューして、テレビ・映画・舞台で幅広く活躍した。1974年に舞台「シラノ」でトニー賞ミュージカル主演男優賞トニー賞、1977年にテレビ・ミニシリーズ「マネー・チェンジャース/銀行王国」でエミー賞主演男優賞(ミニシリーズ、テレビ映画部門)、2012年に「人生はビギナーズ」でアカデミー賞助演男優賞を受賞し演劇の三冠王を達成している。近年も「ゲティ家の身代金」(2017年)や「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2019年)などでいぶし銀の演技を見せて観客を魅了していた。私生活では1956年に女優のタミー・グライムズと結婚して1960年に離婚。2人の間の娘アマンダ・プラマー(63)は女優。1962年、ジャーナリストの女性と結婚するが1967年に離婚。1970年、女優のエレン・テイラーと結婚してコネチカット州ウェストンに住んでいた。