シェール、「私がそこにいたらジョージ・フロイドさんを救えた」のツイート炎上で謝罪

米紙ニューヨーク・ポスト（電子版）によると、シェールは「今友達のカレンと電話して切ったところです。不適切なことを全て知らないで、人を怒らせたり、傷つけたりしてしまったことに気がつきました」とした上で「窮地に立っているときに謝るのはわかるけど、もし黒人コミュニティの誰かの気分を害してしまったら心から謝罪します。このことは心の中では分かっていました」とツイッターで謝罪した。（上のツイート）

昨年5月に米ミネソタ州で起きたジョージ・フロイドさん窒息死事件で殺人罪などに問われた白人警官デレク・ショービン被告の裁判が1日（現地時間）に開始された。そのニュースをテレビで見たシェールは2日（現地時間）、「クレイジーに聞こえるかもしれませんが…私はずっと考えていました…もしかしたら私がそこにいたら助けられたかもしれないと」とツイートした。

このツイートがネット上で炎上。シェールは「白人の救世主」という考えを持っていて、まるでフロイドさんの死が自分のせいだと思い込んでいると非難された。「白人の救世主」とは白人が非白人の人々を窮地から救う表現で、アメリカ映画の中で長い歴史があるが、現在ではこれも白人優位主義の裏返しととらえられている。あるツイッターユーザーは、「あなたの白人救世主コンプレックスの大きさには圧倒される」とツイート。
別のユーザーは「シェール、あなたは素晴らしい人だと思いますが、これは間違いです。ジョージ・フロイドの殺人はあなたの問題ではありません。あなたのせいにしないで。そして、その場にいて彼の命を救おうと最善を尽くしたが無力だったことで、トラウマになっている目撃者を不用意に侮辱しないで」とツイートした。


シェールはその後「私はこのツイートと格闘しました。なぜなら、一部の人々は理解できないだろうし、たとえそれがテレビでしか映されないとしても、エンターテイナーが人間の苦しみや死に対して正直な感情を持つことができるとは信じられないだろうと思ったからです。あなたは私が何をしてきたのか、誰なのか、何を信じているのかを知らない。私は助けることができるし、そうしてきたし、そうするつもりよ」とツイッターで釈明したが、その後、友人のカレンに諭されたのか冒頭の謝罪ツイートとなったようだ。