「コンフィデンスマンJP」香港ロケと豪華キャストでスケールアップしただましあい

(2019年5月20日)

  • コンフィデンスマン
  • 「コンフィデンスマンJP」(TOHOシネマズ渋谷)

さまざまな手口を使って悪徳な方法で大金を稼ぐ悪者から巨額をだまし取る詐欺師グループの暗躍を描く長澤まさみ主演の人気ドラマ「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系)がフジテレビの開局6周年記念作品として映画化された。

コンフィデンスマン(信用詐欺師)ことダー子(長澤)、お人好しで小心者のボクちゃん(東出昌大)、変装が得意のベテラン詐欺師リチャード(小日向文世)、五十嵐(小手伸也)らのレギュラー陣に加えてダー子の元カレと噂されるジェシー役で三浦春馬、日本のゴッドファーザーといわれる公益財団「あかぼし」の赤星役で江口洋介、香港マフィアの女帝ラン・リウ役の竹内結子など豪華共演陣で香港を舞台にドラマが展開しスケールアップしている。脚本はドラマと同じ古沢良太で監督は田中亮。

ダー子らは冷酷な言動から「氷姫」と呼ばれるランが持つといわれる伝説のパープルダイヤを狙って香港に飛ぶ。新たに仲間に加えたモナコ(織田梨沙)と占い師に扮してランに接近するが、そこに天才詐欺師ジェシーが現れ、彼もランのダイヤを狙っていることが分かる。ジェシーの背後には赤星の影もちらつき、騙し騙されの三つ巴の闘いが繰り広げられるというストーリー。

長澤がアクションあり笑いあり三浦春馬相手のラブロマンスのようなシーンありと変幻自在ではじけた演技を見せているところが見どころ。三浦相手に恋心から心を許してしまって一人の女になってしまったかのようにしっとり見せるシーンも。ストーリーにさまざまな仕掛けが用意されて状況が二転三転して、アッと驚くどんでん返しもあり最後まで楽しませるエンターテインメントになっている。
先週末(18,19日)の観客動員数で初登場1位(興行通信社調べ)のヒットとなった。(2019年5月17日公開)