Plusalphatodayツイッター

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」佐藤健と有村架純が“禁断の悲恋”を熱演

(2021年6月8日20:45)

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」佐藤健と有村架純が“禁断の悲恋”を熱演
「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)

緋村剣心(佐藤健)への復讐に燃え、東京を総攻撃するシリーズ最恐の敵・縁(えにし)(新田真剣佑)との死闘が展開され、剣心が斬殺した妻・巴(有村架純)の存在が明かされた前作「――最終章 The Final」に続く今作は、巴との出会いと”禁断の恋“、そしてなぜ剣心は巴を斬殺したのか。はたまた剣心はなぜ「不殺(ころさず)の誓い」を立てたのかなどシリーズの”Biginning“(創世期)が描かれる。監督はシリーズを通してメガホンを取った大友啓史。先週末の観客動員数(興行通信社調べ)で”ワンツー“(1位「The Beginning」、2位「TheFinal」)のヒットとなった。

■ストーリー

幕末の元治元年(1864年)、剣心は動乱の京都で討幕派・長州藩のリーダー桂小五郎(高橋一生)の元で暗殺者として暗躍。血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎と恐れられていた。ある夜、緋村は助けた若い女・雪代巴(有村架純)に人斬りの現場を見られ、口封じのためにそばに置く。その後、京都守護職配下の最強の治安維持部隊・新選組が旅籠・池田屋に潜伏していた長州藩・土佐藩などの尊王攘夷派を襲撃するなど猛威を振るい、桂の命で剣心は幕府の追っ手から逃れるために巴とともに農村の一軒家に身を隠す。そこで畑を耕し平和な生活を続けるうちに剣心は巴に情を移し本当の幸せを見出してゆくが、それは2人にとって“禁断の悲恋”となる。巴はある日姿を消してしまい、剣心に重大な危機が待ち受ける。そして剣心の頬の十字の傷の秘密も明らかになる。

■見どころ

尊王攘夷派、倒幕派が入り乱れる幕末の動乱の京都を舞台に、討幕派の桂小五郎の元で次々に敵を切り倒していく佐藤演じる剣心の壮絶な殺陣は今作でもふんだんに登場している。ラストで待ち受ける刺客相手の死闘では前作の縁と剣心の死闘に匹敵するスリリングなアクションが繰り広げられる。そして今作のハイライトは、なんといっても剣心と巴の出会いと農村での隠遁生活の中で生まれていく2人の静かだが熱い関係だろう。極限なまでにストイックに未来の世の実現のためために斬りまくる剣心が、静かに剣心に尽くし続ける巴に心を開くようになり、やがて恋に落ちる農村の一軒家での2人だけのシーンで、佐藤と有村が見せる渾身の演技は圧巻だ。そして最後に明らかになる2人の因縁と情念と巴の決意に最後まで目が離せない。(2021年6月4日公開)