CNNの”出禁“撤回もホワイトハウスが会見の新ルール発表

(2018年11月20日)

  • ナタリー・ポートマン
  • ジム記者(左)と大統領のバトルを報じるニューヨーク・デイリーニューズ(電子版)

米CNNのジム・アコスタ記者がホワイトハウスの記者会見でトランプ大統領と激しくやりあって記者証を取り上げられたことで、CNNは”出禁“撤回を求めて裁判所に提訴。裁判所が19日、政権に記者証の復活の仮処分を命じた。これ受けてホワイトハウスはアコスタ記者の取材証を返還したため、CNNは長期間にわたり費用がかかる訴訟を避けるとして訴訟を取り下げた。

これで一件落着かと思いきや、ホワイトハウスが”逆襲“に出た。 CNN.comによると、ホワイトハウスは19日、記者会見の新ルールを作成したという。その内容は記者の質問は1つにすること。追加の質問は大統領かホワイトハウスの職員が許可したものに限ること。そして記者は指示があったときにはマイクを物理的に引き渡すこと。このどれかに抵触したときには記者証を一時停止か取り消しにすることがあるという。これは明らかにアコスタ記者の一件に対する”報復的な措置“とみられる。

記者会協会はこの”新ルール”は報道を委縮させるもので同意できないと猛反発している。「ホワイトハウスの記者会見はこれまでずっと、引き続き追及する質問を行ってきており、その伝統を続けるべきだ」としている。