14年ぶりにマスターズを制して奇跡の復活を遂げたタイガーがインスタで感謝のコメント

14年ぶりにマスターズを制して完全復活を遂げたタイガー・ウッズ(43)が、自身のインスタグラムに感謝と喜びのコメントを投稿した。「家族や友人、ファンのサポートには感謝しきれない」などとつづったタイガー。腰のけがやスキャンダルなどどん底からの奇跡的な復活に米メディアは「スポーツ界最大のカムバック」「栄光への復帰」などと報じた。

オーガスタナショナルGC(ジョージア州)で開催されたメジャーのマスターズ最終日の14日、タイガーは首位(モリナリ)に2打差の2位でスタートして、後半で追いつき逆転で優勝を飾った。16番ホールのパ―3ではグリーンの斜面を使ってピンそば60センチにつけてバーディーとし14アンダーまで伸ばして2位に2打差をつけ勝利を大ききく引き寄せるなど「タイガーチャージ」も随所で復活。最終的には13アンダーで2位(D・ジョンソン、シャウフェレ、ケプカ)に1打差の優勝となった。両手を突き上げ雄たけびを上げて優勝をの喜びを爆発させたタイガー。「タイガー・コール」が渦巻く中これまで見せたことのないような歓喜の表情を見せ雄たけびを連発した。

タイガーはインスタグラムにマスターズの優勝者に贈られるグリーンジャケットを着た写真と18番ホールで勝利を決めて雄たけびを上げる写真を投稿。「家族や友人、ファンのサポートには感謝しきれない。今日家族がそばにいてくれたことは決して忘れないだろう。またプレイすることが出来ることだけではなく再び勝利することが出来ることに永遠に感謝する。このジャケットはとても着心地がいいよ」とコメントを添えた。

ジャスティン・ビーバーはタイガーが勝利のパットを沈め両手を突き上げる写真を自身のインスタグラムに投稿して、「泣けた…彼をとても誇りに思う」とコメントを添えた。再起に向けてうつ病を治療中のビーバーは、度重なる手術、女性スキャンダルなどどん底から這い上がって再びトップに返り咲いたタイガーに涙した。

タイガーは2004年、スウェ―デン出身のファッションモデル、エリン・ノルグデン(39)と結婚して長女(11)と長男(10)をもうけたが、2010年に複数の女性との不倫が発覚して離婚。慰謝料は1億ドル(約110億円)とも報じられた。タイガーと抱き合って勝利を喜んだ現在の恋人は2年前から交際しているエリカ・ハーマンさん(33)で、タイガーが経営するレストランのマネージャーだったという。

「決してあきらめてはいけない。あきらめたら道は開けない」

2017年5月、米フロリダ州ジュピターでアルコールまたは薬物の影響下で運転したとして逮捕された事件もあった。パトカーのドライブレコーダーに映った逮捕の瞬間のビデオが米芸能サイトなどで公開され、ろれつが回らず目はうつろでまっすぐ歩けないゾンビのようなタイガーの姿が波紋を広げたのは記憶に新しい。

米芸能サイト「TMZ」によると、当時タイガーは「医師から処方された処方薬を混ぜて摂取した。体にとても強い影響をもたらすとは認識していなかった」などと釈明した。タイガーは同年4月に腰などの痛みを取り除くための手術をしており、処方薬は、左ひざとアキレス腱手術の治療のためだったという。満身創痍だった当時のタイガーはマスターズどころかゴルフに復帰することも危ぶまれていただけに、文字通り奇跡の復活劇だった。タイガーは優勝記者会見で「決してあきらめてはいけない。あきらめたら、道はひらけない」などと語った。