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香港警察が逮捕したデモ隊の女子大生を真っ暗な部屋に連行して性的暴行 周庭氏告発

(2019年10月12日)

香港政府は、マスクなどで顔を覆ってデモに参加することを禁じる前代未聞の「覆面禁止法」なる法律を制定して5日から施行し、同法違反で手当たり次第に覆面デモ参加者を逮捕して混乱の収拾を図ろうとしているが、同法に反発する市民らのデモがさらに広がり火に油を注ぐ結果になっている。そうしたなか、民主化運動のリーダー格の周庭(アグネス・チョウ)氏(22)は、ツイッターで、同法違反で逮捕された女子大生が、男性警官に胸を触られたり衣服を脱がされるなど性的暴行を受けていると告発した。

周庭氏のツイッターによると、10日、覆面禁止法違反で逮捕され釈放された香港の中文大学の女子学生が、同大学の校長らの前で、逮捕されたあと警察に性的暴行を受けたことなど恐怖の被害を訴えた。
「その学生は警察署に連行後、男性警官に胸を触られ、20人以上の男性警官の前で衣服を上げられたと訴えました。彼女が自分の経験を告発したあと、親中派から中傷電話がたくさん来ています」という。

ツイッターには女子学生が泣きながら校長らに被害を訴える動画も投稿された。
「逮捕された後、携帯を没収され(警察官が)私たちに乱暴な言葉で怒鳴って、警察官の命令に従うしかなかった」という。そして「真っ暗な部屋に閉じ込められて、服を脱げって言われたら脱ぐしかなかった」という。「警察から性的暴行を受けたのは私だけじゃないことを知ってますか。逮捕されたほかの人も性別を問わず、警察官1人以上から性的暴力の被害に遭っている」と訴えた。
「私達が(警察に)殴られたとき、地下鉄のスタッフに無視されたことを知ってますか」といい、「私たち(逮捕された学生)に対して、家族のような温かい気持ちがあってほしい。私たちを心配して、殴られたときも性的暴行に遭った時も、ガラスを割られたことより先に私たちを心配してほしい」という。

■「深夜2時に真っ暗な部屋で身体検査を受けて性的暴行を受けても反抗できなかった」

女子学生はそれまでしていた黒いマスクを外して「あなたの子供たち、中文大学の学生たちへ暴力を振るった警察に責任を追及する声明を発表してほしい」と校長に訴えた。
さらに「実は本当に怖かったです。毎晩思い出すと辛くて怖かった。(警察署に勾留中の)深夜2時に私の名前を呼んで、そして手錠をかけられて、それから新屋嶺拘置所に連れて行かれて、真っ暗な部屋で身体検査を受けて本当に怖かった。何が起こるかわからないから、まな板の鯉みたいに動けなくて、いっぱい打たれても性的暴行を受けても反抗できなかった」などと泣きながら訴えた。

市民を守るべき警察が、覆面禁止法違反の容疑者とはいえ適切な取り調べをすべきところを人権を無視して真っ暗な部屋に入れて性的暴行を働いたというから狂気の沙汰というしかない。学生市民らの怒りはさらにエスカレートしそうだ。