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米ワシントン・ポスト紙「五輪は中止か延期すべき」 「世界中がパンデミックと闘っているのに大会が開催できるように振舞っているのは滑稽で無責任」

(2020年3月22日)

米ワシントン・ポスト紙「五輪は中止か延期すべき」
(「五輪は中止か延期すべき」と報じるワシントン・ポスト紙電子版)

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日(現地時間)、「オリンピックは中止か延期すべき」とするコラムを掲載した。聖火がギリシャから日本に到着した写真を掲載し、「成果が金曜日(20日)、日本に到着したが、グローバル場スポーツイベントの公式なスタートを告げるときの伝統的なファンファーレはなかった。新型コロナウイルスの感染拡大のため、イベントは一般公開されず、招待されていた200人の学童が参加することはできなかった」と伝えた。

■「IOCと安倍首相は魔法のような考えに取りつかれてる」

そして「予防的な措置が取られたことはいいことだといいたいが、世界中が歴史的なパンデミックになる脅威と闘っているときに、オリンピック(IOC)や日本のオフィシャルがあたかも五輪開催が出来るように行動しているのはまったく滑稽で、いや、まったく無責任だ」「IOCと安倍首相は魔法のような考えに取りつかれてる」などと安倍首相が「完全な形で予定通り実施する」と表明し、東京オリ・パラ組織委員会の森喜朗会長らが予定通りの開催に全力を尽くすなどと主張し続けていることを痛烈に批判した。

■「夏季大会はコロナウイルスの孵化器となり致命的な感染拡大を招く」と警告

「世界中の200か国からアスリートが集まり、数百万人の観客が集まる夏季大会は、コロナウイルスの孵化器となり致命的な感染拡大を招きます。『多くの人を集めて、世界中に送り返す。それは完ぺきな伝染となる』とスタンフォード大学の感染症専門家イヴォンヌ・マルドナドは警告しています」と指摘した。

「コロナウイルスのパンデミックが今後4か月半の戦いで突破口があるかについて、科学と健康問題の専門化はかなり可能性が低いと指摘しています。そしてアスリーの間でも延期の必要性をめぐって混乱が起きています。世界のスポーツイベントはでいる」という。

さらに「オリンピック(IOC)と日本のオフィシャルがこの現実を認識しようとしないのは、お金と名誉に根拠があります。日本は会場の建設やインフラ整備に巨額の投資を行い、安倍首相は大会に国の威信をかけている。IOCは数十億ドルもの放送権料を当てにしている」「しかし、いつかの時点でゲームを続けることはできないと気が付くでしょう」と指摘した。

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