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周庭氏、黄之鋒ら有罪を認定されて収監される 12月2日量刑言い渡し

(2020年11月23日21:50)

周庭氏、黄之鋒ら有罪を認定されて収監される 12月2日量刑言い渡し
(収監された周庭氏㊧と黄之鋒氏=インスタグラムから )

香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏(23)と香港衆志(デモシスト)の元事務局長・黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(24)、林朗彦(アイバン・ラム)氏(26)の3人裁判が23日、香港の西九竜裁判所で開かれ、3人は有罪を認定され保釈を取り消されて収監された。12月2日に量刑が言い渡されるという。3人は昨年6月、犯罪容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正に反対するため警察本部を取り囲んだ大規模デモに参加し、デモ参加者を扇動した罪で8月に逮捕・起訴され保釈されていた。

周庭氏のツイッターでは管理者が出廷前のマスクをした週庭氏の写真を投稿して「今朝、周庭アグネスと黄之鋒ジョシュアたちは昨年6月21日に警察本部を包囲した件で出廷、裁判官は判決まで保釈を認めず、彼女たちを即時収監としました」と周庭氏が収監されたことを報告。「皆様と周庭の誕生日を過ごしたいと願っています。12月2日の判決が無事であるように、もし遅れても後でプレゼントを開けられるように」と12月3日の誕生日を無事に迎えられるよう願った。

周庭氏は裁判が始まる前に黄之鋒氏らと3人で記者会見して「近い将来人生で初めて収監されるかもしれない。先の見えない未来にたくさんの不安があるが、多くの犠牲を払っている仲間がほかにもいることを忘れないでほしい」などと語っていた。

黄之鋒氏は「収監も選挙の取り消しもどんな権力も私たちを止められない。自由や香港支援を訴えるため、世界の注目をもっと集めようと活動してきた。抗議の場は監獄に移る」などと獄中でも戦いを続けることを明らかにした。

12月2日の裁判で量刑が決まるが、無許可のデモに参加するよう扇動した罪は最高で懲役5年だという。「中国は香港を直接取り締まることを可能にする国家安全維持法を制定するなど、香港の高度な自由を保障する一国二制度を骨抜きにして締め付けを強めてきた。周庭氏は”民主の女神“と呼ばれ香港民主化運動のシンボル的存在なので実刑にする可能性も捨てきれない。周庭氏はすでに罪を認めている。また黄之鋒氏も23日の裁判で罪を認めたというから2人とも罪を軽減されることが予想される」(事情通)。いずれにしても中国の国際世論を無視した香港制圧強硬策で民主化運動は窮地に立たされている。

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