周庭氏、禁錮10か月の実刑判決に涙　黄之鋒氏は禁錮13か月半

23日の公判で有罪を認定され収監された香港の民主活動家、周庭（アグネス・チョウ）氏（23）と香港衆志（デモシスト）の元事務局長・黄之鋒（ジョシュア・ウォン）氏（24）らに量刑を言い渡す裁判が2日、香港の裁判所で開かれ周氏は禁錮10か月、黄氏に禁錮13か月の実刑判決が言い渡された。判決が言い渡された瞬間、周氏は涙を流したという。

周氏らは昨年6月、犯罪容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正に反対するため警察本部を取り囲んだ大規模デモに参加し、デモ参加者を扇動した罪で8月に逮捕・起訴され保釈されたが23日に有罪を認定されて保釈を取り消され収監されていた。”民主の女神”といわれ香港の民主化運動のシンボル的存在だった周氏とリーダーの黄氏に対する強硬な実刑判決で香港内外から批判が高まりそうだ。

■周氏「ここ数日、精神状態はあまりよくありません」

11月29日、周庭氏のツイッターでは管理人が、面会した友人から預かった周庭氏のコメントを投稿した。「ここ数日、精神状態はあまりよくありません。気温が下がったせいもあるのか、あまりよく眠れず、体の調子が悪いです。眠れない時、いつも思い出してしまうのは、前回、裁判官に言われた言葉です」と話していたという。
また、「前回出廷した時に裁判官から、社会服務令（服役はしない強制社会奉仕活動命令）の検討は不要であると言われて、すごく悔しく、やりきれない思いになったことを思い出します。水曜日(2日)には日禁固刑が下される可能性が高いということなので、今はとても不安です」という。
11月27日には、「日本の皆さん、たくさんの人が応援してくれていると聞いて、心が強くなりました。ありがとうございます。 今、私は一生懸命この環境に適応しようとしています。食欲はないけど、食べる努力もしています。乗り越えるためにはエネルギーを蓄えないといけないから」と日本からの応援に感謝した。
11月25日には、管理人が周氏のツイッターで「周庭が即時収監されて3日目。 彼女には12人部屋が割り当てられました。精神状態は良く、二晩とも眠ることはできたそうですが、食欲はないそうです」と報告した。