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米ナッシュビルのクリスマス爆弾魔、犯行動機をめぐって妄想じみた「5G陰謀論」の可能性も浮上

(2020年12月28日12:20)

米ナッシュビルのクリスマス爆弾魔、犯行動機をめぐって妄想じみた「5G陰謀論」の可能性も浮上
(アンソニー・クイン・ワーナー=ツイッターから)

米テネシー州ナッシュビルで25日早朝に起きた大規模な爆発事件でナッシュビルに住むIT技術者アンソニー・クイン・ワーナー(63)が遺体のDNA鑑定で犯人と断定されたことが分かった。犯行動機をめぐって犯人の妄想じみた「5G陰謀論」の可能性が浮上してる。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、司法長官ドン・コクランは記者会見で「アンソニー・ワーナーは爆弾魔。彼は爆弾が爆発した時にその場にいて、爆発で死亡した」と発表した。

この事件では3人が負傷し、AT&T社のビルがかなり損傷して、州全体と南部の大部分で携帯電話のサービスが停止した。爆弾を搭載したキャンピングカーを使った犯行で、 現場で発見された遺体のDNA鑑定でワーナーと確認されたという。

ワーナーは米最大手の情報通信会社AT&Tの施設があるビルを狙ったとみられている。捜査官は27日(現地時間)のブリーフィングで、ワーナーの犯行動機について話すことを辞退したが、ワーナーが5Gがアメリカ人へのスパイ行為に使われていると被害妄想に取りつかれていた可能性についても捜査しているという。爆発の前に、キャンピングカーから女性の声で、地元の人々に避難するように警告していた。当局はワーナーの単独犯とみている。ワーナーに前科や逮捕歴はなかったという。