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周庭氏、刑務所でのクリスマスと近況を報告 「寒くて服を7枚重ね着」「今年は紅白見られない」

(2020年12月30日13:45)

周庭氏、刑務所でのクリスマスと近況を報告 「寒くて服を7枚重ね着」「今年は紅白見られない」
(周庭氏=インスタグラムから)

2日に禁錮10か月の判決を受けて刑務所に収監された香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏(23)の近況がツイッターとユーチューブで公開された。周氏らは昨年6月、犯罪容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正に反対するため警察本部を取り囲んだ大規模デモに参加し、デモ参加者を扇動した罪で実刑判決を受けた。

周庭氏のツイッターの管理者は29日、「判決の後、周庭が移送されたのは羅湖刑務所です。
羅湖はとても寒く、周庭に面会をした時、彼女は服を7枚重ね着していました」と報告した。
「現在彼女は刑務所の洗濯工場に配属され、受刑者の衣服を洗ったり乾燥させたりしています。受刑者の技術向上のためのお菓子作りクラスにも申し込もうとしています。
林詠琛さんや東野圭吾さんなどの小説も読み始めました。引き続き韓国語の勉強もするつもりで、また、絵本も読みたいと申請しました」という。

そして「香港と日本から激励の手紙を送ってくれた皆様に感謝をしています。毎年大晦日には日本の年越し番組の紅白歌合戦を見ていましたが、残念ながら今年は見ることはできません」と報告した。支援者がビデオで録画して出所したら見てもらうという。

周庭氏、刑務所でのクリスマスと近況を報告 「寒くて服を7枚重ね着」「今年は紅白見られない」
(羅湖刑務所に面会に行く支援者=ユーチューブから)

支援者の女性がクリスマスの25日、刑務所に差し入れを持参して面会に行く様子を録画した動画をユーチューブにアップした。「麒麟の翼」など東野圭吾の小説を2冊、韓国語を勉強していてその教本、絵本などの書籍類や便せん、写真は月に20枚まで許可されているという。ただし同じ刑務所に入っている囚人の写真だめだという。そしてウェットティッシュ、ハンドクリーム、生理用品などの生活用品を差し入れた。生理用品のブランドは刑務所に指定されていて、それが古いパッケージのもので探すのに苦労したという。
面会は1回で最高3人までで時間は30分だという。1か月4回まで面会できたがコロナの影響で月に2回しか面会できないという。また郵便物も手元に届くのに1か月近くかかるという。
「羅湖は本当に冷え込んでいます。郊外だからかもしれません」と支援者。気温は市街地より明らかに低く、周庭氏は7枚の服を着ていたという。日本からの応援の手紙が数多く寄せられてとても喜んでいたという。支援者は「日本人の皆さん、よかったら彼女にどんどん手紙を送って励ましてください」と語った。

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