ピエール瀧被告に懲役1年6月(執行猶予3年)の有罪判決 裁判官の異例の説諭に石野卓球がツイート

(2019年6月18日)

ピエール瀧
ピエール瀧(インスタグラムから)

コカインを使用したとして麻薬取締法違反罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧被告(52)の判決公判が18日、東京地裁であり、滝被告に懲役1年6月(執行猶予3年)の有罪判決が言い渡された。判決言い渡し後に裁判官が異例の説諭を行ったが、これに対して電気グルーヴの相方、石野卓球がツイッターでコメントした。

瀧被告は、3月12日、東京・世田谷区のマンションでコカインを使用したとして厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に麻薬取締法違反容疑で逮捕され、4月2日、東京地検により麻薬鳥真理法違反の罪で起訴された。

判決公判で小野裕信裁判官は、量刑について説明した後に約10分間にわたって異例の説諭をしたという。瀧被告の関係先で撮影された証拠写真に「人生」という文字が映っているのを見せて「人生という言葉の持つ意味を考えてください」と語りかけた。「復帰できるかわからないし、いつできるかもわかりません。しかし、いつか瀧さんがドーピングがなくても、音楽や芝居でいいパフォーマンスをしている。むしろ以前よりすごいじゃないかと世間の人がいつかそう見てくれるようになることを切に願っています」と語りかけたという。ただ断罪するだけではなく、将来の復帰を期待するかのような異例の説諭が話題を呼んでいる。

 瀧被告は深く一礼して法廷を後にした。その後「今回の件では、自分を信じてくださった多くの皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまいました。大変申し訳ございませんでした。また、こんな自分でありながらも、励ましや応援の言薬を表明してくださった多くの皆様には心より感謝しております。本当にありがとうございました。二度とこのような事を起こさないよう戒めてまいります」とのコメントを発表した。

ちなみに前出の「人生」というのは電気グルーヴの前身のバンド名だという。
ファンとみられる女性が「瀧さんの逮捕という衝撃から、卓球さんのカッコよさ、お客さんの優しさを実感して、裁判官の「人生」という言葉がキレイに決まった。思い出に残る素晴らしい30周年になりました。電気グルーヴのおふたり、30周年おめでとうございます!!30にして立つ。これからが本当の人生。私の人生もこれから。」と祝福したのに対して、相方の石野卓球は「人生ってバンド名考えたの俺だかんな。よって、偉いのは俺、裁判官、瀧元死刑囚の順な。」と独特の言い回しで答えた。