今度はスリムクラブが暴力団関係者の会合で闇営業で無期限謹慎処分

(2019年6月27日)

今度はスリムクラブが暴力団関係者の会合で闇営業して無期限謹慎処分
スリムクラブの真栄田(左)と内間(Instagram/@masanariuchima)

吉本興業は27日、所属の漫才コンビ「スリムクラブ」の真栄田賢(43)と内間政成(43)が、反社会的勢力が参加していたパーティで営業をして金銭を受け取っていたとして2人を無期限謹慎処分にしたことをホームページで発表した。宮迫博之ら11人の所属芸人が振り込め詐欺グループの宴会に出席して金銭を受け取っていたことが発覚して謹慎処分になったばかりのところに今度はスリムクラブの問題発覚でさらに波紋が広がっている。

吉本興業はのHPによると「スリムクラブの 2名は、3年ほど前に、知人である、他社所属芸人を通じ、飲食店オーナーの誕生日パーティへの演芸提供を直接依頼され、参加したところ、その対価として一定の金銭を受領しておりました」という。 「スリムクラブにおいては、認識はございませんでしたが、このパーティには反社会的勢力が参加していたものと、当社にて判断し、今回の処分に至りました」としている。 「関係各位、ファンのみなさまには、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び致しますと共に、改めて当該芸人以外のタレントにもヒアリングを実施し、これを機に社員・タレントが一丸となってコンプライアンス遵守の再徹底・再構築を図ります」という。

スリムクラブの真栄田賢は「ファンの皆様、そして、僕と関係のある人たち全員に申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ございません。認識が甘く、このような形になってしまった事は、大変心苦しいです。謹慎して、その間に自分と向き合って、少しでも人の役に立てるよう頑張ります。この度は、誠に申し訳ございませんでした」とコメント。
内間政成は「この度は、自分の認識の甘さが原因で、軽率な行動をとってしまい、誠に申し訳ござ いませんでした。この謹慎で自分と向き合い、自分の生き方を堂々と話せる人間になりたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」とそれぞれ謝罪のコメントを発表した。

宮迫博之、田村亮ら11人は詐欺グループのパーティで闇営業


吉本所属の芸人をめぐっては、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)、レイザーラモン・HGら計11人が特殊詐欺グループとされる反社会的勢力主催の会合へ参加して「一定の金銭を受領していた」として、当面の活動を停止して謹慎処分にして、宮迫らを参加させるなどして金銭を受け取り分配するなど仲介した入江カラテカの入江慎也(42)は契約解消処分になった。

今月7日発売の写真史誌「FRIDAY」が報じて発覚したもので、11人は2014年12月、都内のホテルで行われた振り込め詐欺グループとされる反社会勢力の忘年会などに出席していたとされる。ワタナベエンターテインメントも、ザブングルの松尾陽介(42)と加藤歩(44)も参加していたとして謹慎処分にした。

宮迫らは当初「金銭は受け取っていない」としていたが、その後の吉本のヒヤリングで金銭授受を認めたことから波紋がさらに広がり、大量処分に発展した。また事務所を通さずに仕事をする「闇営業」も問題になった。

忍び寄る「反社会的勢力」との接点と「闇営業」の落とし穴

ある芸能プロ関係者は「暴力団関係者などの反社会的勢力との交際を噂される芸能プロの関係者もいて、そうしたルートで反社会勢力が芸能人に接触してくるケースもある。根絶するにはまず事務所が襟を正し、その上でタレントに徹底することが必要」と指摘する。

また闇営業についても「事務所に何パーセントか取られることなく全額手にすることが出来る闇営業は、特に売れないタレントにとっては手を出したくなる。しかし芸能人が個人でパーティなどに反社会勢力が参加していないかチェックするのは難しい。事務所を通してこそ安全に安心して仕事ができる仕組みを作ることが肝心」(前出の芸能プロ関係者)という。

吉本が異例の「反社会的勢力排除の決意表明」

吉本では今回の一連の問題を受けて27日、ホームページで「決意表明のお知らせ」と題して「コンプライアンスの徹底と反社会的勢力の排除に関する姿勢」を表明した。

その中で「長い芸能の歴史において反社会的勢力との関係が取りざたされたことは事実であり、このことは過去の当社においても例外ではなかったものと考えます。
しかしながら、現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします。
今後、仮に反社会的勢力から不当な圧力や脅迫を受けることがあれば、関係各署・機関とも密接に連携し、徹底的に戦い、断固それを排除してまいる所存です」などと決意表明した。