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ジャニーズ事務所が元SMAP3人の出演に圧力情報で公取委が注意 赤西仁がツイッターで痛烈批判
(2019年7月18日)
ジャニーズ事務所が事務所を退所した元SMAPの3人をテレビ番組に出演させないよう圧力をかけた疑いがあるとして公正取引委員会(公取委)は独占禁止法につながる恐れがあるとして、ジャニーズ事務所を注意していたことが分かり波紋を広げている。ジャニーズ事務所は「テレビ局に圧力をかけた事実はない」と否定している。
SMAPは2016年12月をもって解散し、木村拓哉(46)と中居正広(46)は事務所に残ったが、稲垣吾郎(45)、草彅剛(45)、香取慎吾(42)の3人は2017年9月に事務所から独立して新しい事務所に所属して活動している。そうしたなか、3人の出演番組が次々と終了。今年3月に稲垣がMCを務めていたTBSの「ゴロウ・デラックス」が終了して3人の民放のレギュラー番組はゼロになった。
テレビ関係者の間では以前から「ジャニーズ事務所の圧力」とか「テレビ局がジャニーズ事務所に忖度」などと噂されていたが、ついに公正取引委員会が動く異例の事態に発展した。
NHK「ニュース7」の報道によると、民放のテレビ局関係者は「(ジャニーズ事務所の)所属タレントの出演依頼をした際に、事務所の幹部から『元メンバーの3人がか関わっている場合は所属タレントは出演させられない』と圧力をかけられた」と証言したという。
公取委は民放テレビ局関係者の情報から今年に入ってから本格的に調査した。その結果独占禁止法とは認定できなかったものの、「3人を出演させればジャニーズ事務所所属タレントの出演は難しくなる」と感じさせる言動が確認されたため、将来的に違反につながりかねないと判断して先月初めまでに事務所に注意する方針を固めていたという。
これに対してジャニーズ事務所は公式のホームページで「弊社がテレビ局に圧力をかけた事実はなく、公取からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものでもありません。とはいえ、当局から注意を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います」などとするコメントを発表した。
ジャニーズ事務所の人気アイドルグループKAT―TUNの元メンバーで、2010年にソロ活動を開始して2014年に事務所から独立した赤西仁(35)は、ツイッターで
「こうゆうのが蔓延っているから日本のエンタメがどんどんつまらなくなっていくの。」などと投稿した。
こうゆうのが蔓延ってるから日本のエンタメがどんどんつまらなくなっていくの。
— Jin Akanishi 赤西 仁 (@Jin_Akanishi) July 18, 2019
日本TVの作品もずっと同じクオリティでぐるぐる。
でも”圧力をかけている“という風に見えないように忖度を自主的にさせるように仕向けてたとしても、ちゃんと独禁法にひっかかるのだろうか?#忖度沢山 #才能が育たない https://t.co/9zJa1CSETN
テレに関係者などからは、ジャニーズ事務所のような立場の強い事務所の有形無形の「圧力」やテレビ局側の「忖度」など の古い体質が改善されるきっかけになればいいという声が上がっている。
■独占禁止法
自由な契約を不当に妨害する行為を禁じるもので、公正取引委員会が審査し、違反の疑いがあると「注意」「警告」「排除措置命令」「課徴金」「刑事告発」などの処分がある。「注意」は違反行為の存在を疑うに足る証拠が得られなくても、違反につながる恐れのある行為が見られた場合に、未然防止を図るためにとられる措置。