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新井浩文被告が初公判で「同意があった」と無罪主張 被害女性「やめてくださいといったが力づくで…」

(2019年9月2日)

新井浩文被告が初公判で「同意があった」と無罪主張 被害女性「やめてくださいといったが力づくで…」
新井被告の初公判を報じる「直撃ライブグッディ」(フジテレビ系)

マッサージ店の女性従業員に対する強制性交の罪に問われた俳優の新井浩文(本名・朴慶培)被告(40)の初公判が2日午前10時から、東京地裁で開かれ「合意があった」と主張する新井被告と「合意はしていない」と主張する被害者が真っ向から対立する展開となった。

新井被告は昨年7月都内の自宅マンションで派遣型マッサージ店の女性を力づくで押さえつけ性的暴行をした疑いで今年2月1日に逮捕され強制性交罪で起訴された。2月5日に所属事務所から契約を解除され現在は無職だという。

新井被告は「まずは被害者に謝罪の言葉を言いたいと思います」と頭を下げて謝罪したが、起訴事実について「暴力は一切やっていません。同意があったと思っています」などと起訴事実を否認して無罪を主張。争う構えを見せた。

 新井側「女性の拒否の意思表明が小さかった」

弁護側は「犯行を著しく困難にするような暴行ではない。性交の同意がある」、「強制性交の故意はありません」、「ほぼ無言だったり小声だったり女性の拒否の意思表明が小さかった」などと主張した。

検察側は冒頭陳述で「店の利用は4回目」で、1回目の時に、「性的サービスは禁止」という同意書にサインしていた」と指摘。さらに「無理やり脱がせ、頭を両手でつかんで暴行を加え、犯行を著しく困難にして性交した」「(女性は)合意していないし合意についての言動もなかった」と指摘した。

 被害女性「やめてください。これ以上やるなら帰りますと言ったが…」

被害女性は別室からビデオリンク方式で尋問に応じて事件当日の様子を生々しく証言した。新井被告から予約が入ったときに同僚の女性に相談すると、「この人俳優だよ。施術したことがある。最初はおとなしかったけど最後に手首をつかまれてタオルを引っ張り合ったりしたから気を付けて」といわれたという。

女性が新井被告の部屋に到着したときに新井被告はTシャツに短パンで、施術が始まると「少し興奮しているような感じで息づかいが荒くなった」という。「このままだと興奮させてしまう」と思って警戒しながら施術していたが「右手をつかんで足の付け根付近に押し付けられた」「やめてください。これ以上やるなら帰ります」と言ったがさらに強く引っ張られたという。その後引き倒され強く抵抗したが、新井被告は性行為に及んだと証言した。

被害女性は検察側から「性行為の合意した?」と聞かれて「していません」ときっぱり答えた。さらに「合意についての言動はあった?」との質問に「ないです」と新井被告が主張する「合意」を全面否定。「とても悔しい思いをした。まるで物のように扱われた」と証言した。

 新井側が示談金2000万円を提示したが女性が示談を拒否

新井被告側は最初に1000万円を提示したが拒否され、さらに2000万円を提示したが再び拒否されて示談は成立していないという。被害者側の被害意識がかなり強いことをうかがわせた。証人尋問では「刑務所に入って反省してほしい」と述べた。

弁護側は「被告はこれまでも何度か性的気分になり触ろうとしたり触ってもらおうとしたことがあった。拒否されたときはやめたが。中にはのってくる女性もいた。成功したことも何度かありました。女性から誘ってくることもあった」と主張した。

「合意があった」とする新井被告と「合意していない」という被害女性は真っ向から対立しているが、裁判所がどう判断するのか今後の展開が注目される。