木下ほうか、女優2人が「性加害」告発 芸能活動無期限休止、事務所契約解除、NHKドラマ降板

(2022年3月29日11:10)

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木下ほうか(Instagram/@kinoshita_houka)

女優2人が23日、「文春オンライン」で俳優の木下ほうか(58)の「性加害」を告発した問題で28日、木下が自身のツイッターで芸能活動の無期限休止を発表した。同日、所属事務所からマネジメント契約を解消され、出演予定NHKのドラマ「正直不動産」も降板するなど波紋を広げている

木下はツイッターで「女性の方々はもとより、関係者の皆さまに多くのご迷惑をおかけしてしまい、深くおわび申し上げます」と謝罪した。「文春オンライン」の報道について、「薬物を用いて関係を持った記憶はございません」と一部を否定したものの「女性の方々が心に深い傷を負ったことに間違いはございませんので、深くおわび申し上げます」と大筋で報道を認めた。今後は代理人を立てて対応する予定だといい「今後、皆様の目に触れる芸能活動を続けることはできませんので、芸能活動については全て無期限に休止させていただきます」と無期限活動休止を発表した。

■木下ほうかの「ご報告」全文

報道について、事務所ときょうぎしていたことでご報告が遅くなり、女性の方々はもとより、関係者の皆様に多くのご迷惑をかけてしま士、深くお詫び申し上げます。

まず、現在出ております週刊誌報道の内容について、一部事実と異なる点や10年程度前のことで記憶にないこともございますが、概ね間違っておりません。
ただ、現在週刊誌から質問されておりますが、女性から明確に拒否されているにもかかわらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません。
それを前提としたとしても、私の軽率な行動の結果、女性の方々が心に深い傷を負ったことに間違いはございませんので、深くおわび申し上げます
女性の方々に対しては、本来であれば私が直接謝罪をすべきところではございますが、そのことでさらに傷つけてしまうこともあると考え、今後の皆様への対応につきましては代理人を立てて誠心誠意行わせていただく所存です。

次に、私の軽率な行動の結果多大なご迷惑をおかけした多くの関係者の皆様に、深くお詫び申し上げます。

このようなことをした私が、今後、皆様の目に触れる芸能活動を続けることはできませんので、芸能活動については全て無期限に休止させていただきます。
2022年3月28日
木下ほうか

■所属事務所・カクタスは木下との契約解除

木下が所属する事務所・カクタスは28日、木下とのマネジメント契約を同日をもって解除したことを発表した。公式サイトでは「 弊社俳優・木下ほうかの行為により傷つき被害を受けた方々に、まずは心よりお詫び申し上げますとともに、この度の報道に際し、関係者皆様にご迷惑ご心配をおかけすることとなりましたことを、お詫び申し上げます」と謝罪した。
「現在報道されています内容等、事実関係を確認中ではございますが、本人と話し合い、その合意のもと、この度、2022 年 3 月 28 日をもちまして弊社と木下ほうかとのマネジメント 契約を解消することとなりましたことをお知らせいたします」と契約解除を発表。
そして「木下ほうかが 2019 年に所属してから共に、バイプレイヤーとしてもっと大きな役者を目指していましたところ、今回の報道の内容により多くの方々に大変不快な思いをさせてしまい、また業界に携わる皆様のイメージを傷つけ信頼を揺るがす事態を招くものとなっておりま すことを、大変遺憾に思っております」としたうえで「一部報道でお騒がせしております NHKドラマに関しましては、今回の事態を重く受け止め 降板のお願いを申し入れさせて頂きました。被害者の皆様並びに関係者の皆様、ファンの皆様に重ねて深くお詫び申し上げます」とNHKに対してドラマの降板を申し入れたことを明らかにした。

NHKは同日木下が出演していたどらま「正直不動産」について、「木下ほうか氏が出演しない内容で放送する」と発表した。代役は立てず、木下の出演シーンをカット・再編集して予定通り来月5日から放送するという。

木下ほうかは1980年、16歳のときに井筒和幸監督の「ガキ帝国」でデビュー。大阪芸術大学を卒業後に吉本興業大阪本社に入社して吉本新喜劇の団員に。1989年、上京してVシネマを中心に活動後、「HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF SKY 」(2017年)などの数多くの映画や、「下町ロケット」(2015年)などのドラマで個性派俳優として活躍してきた。