松本人志の性加害疑惑”文春砲”を吉本興業が否定
文春側「複数の詳細な証言に基づき、さらに裏付け取材も尽くしたもの」

(2023年12月28日11:00)

松本人志の性加害疑惑”文春砲”を吉本興業が否定 文春側は「十分に自信」
松本人志(公式サイトから)

お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)の性加害疑惑を27日発売の週刊文春が報じた問題で、松本が所属する吉本興業は同日、「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するもの」と全面否定して「法的措置を検討していく予定」としている。一方、週刊文春編集部は、同記事に「十分自信を持っています」とコメントした。

吉本興業の公式サイトでは「本日発売の一部週刊誌において、当社所属タレント ダウンタウン 松本人志(以下、本件タレント)が、8年前となる2015年における女性との性的行為に関する記事が掲載されております」としたうえで、「しかしながら、当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです」と全面否定して、記事は名誉棄損と主張した。
「当社としては、本件記事について、新幹線内で執拗に質問・撮影を継続するといった取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定です」と訴訟も辞さない構えを明らかにした。
「ファン及び関係者の皆様には大変ご心配をおかけする記事内容でしたが、以上のとおり本件記事は客観的事実に反するものですので、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます」としている。

週刊文春編集部は「記事は複数の詳細な証言に基づき、さらに裏付け取材も尽くしたもので、十分に自信を持っています」とコメントした。

27日発売の週刊文春は、女性2人が2015年に松本らと都内の高級ホテルの部屋で飲食した際に、松本から性的な行為を強要されたと主張する証言を報じた。故ジャニー喜多川氏の性加害問題で被害者が一斉に告発して事態が大きく動いたことに勇気づけられたとする女性の証言も報じている。

週刊文春と吉本興業の主張は真っ向から対立しているが、今後どう展開していくのか。
「仮に、吉本側が当該記事は事実無根で名誉毀損として謝罪・訂正を求めた場合、文春側はコメントのように、記事は十分自信があるとして応じないことが予想される。そして、もし吉本側が記事を名誉棄損で提訴することになると、記事の公共性と公益性は問題ないと思われるので、記事に書かれた事実が真実か、真実と信ずるについて相当の理由があることを文春側が証明できるかが問題となる。この場合性被害を主張している女性が裁判で証言することがカギとなることが予想されます」(法曹関係者)
いずれにしても、内容が「#MeToo」運動以来世界的に問題になっている性被害に関することなので、今後の成り行きが注目される。