日本レコード大賞　Mrs.GREEN APPLEの「ケセラセラ」　最優秀新人賞はFRUITS ZIPPER

「第65回輝く！日本レコード大賞」（主催・日本作曲家協会など）が30日、東京・新国立劇場で発表され、3人組バンド、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」がレコード大賞を受賞した。最優秀新人賞は女性7人組アイドルグループ、FRUITS XIPPERが獲得した。

結成10年目で初の日本レコード大賞受賞に、ボーカル＆ギターの大森元貴（27）は「ステージでは華やかに、制作では粛々と変わらずちゃんと心がけて、地に足つけて楽曲を作っていきたいなと、改めて背筋が伸びました」と語った。
キーボードの藤澤涼架（30）は「驚きの気持ちでいっぱいですけど、皆さんに感謝の気持ちを届けたい」と感謝した。ギターの若井滉斗（27）は「皆さん居支えられてここまでやってこれた10年間だったので、皆さんに感謝したいと思います。どうもありがとうございます」と声を張り上げた。

ポップスの枠を超えたスケールの大きい、前向きでおおらかな歌詞の「ケセラセラ」（スペイン語で”なるようになるさ”の意味）（大森元貴作詞・作曲）を大森が圧倒的な歌唱力でパワフルに歌い、圧巻のパフォーマンスを見せたMrs.GREEN APPLEに、司会の安住紳一郎アナウンサー（50）が「今日のステージ最高でした」と称賛した。

同曲は4月25日に配信リリースされ、テレビ朝日系ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」（4月期）の主題歌として起用されて人気を呼び、自身最速で1億回を超えるヒットとなった。同グループはレコード大賞受賞グループとして、今夜放送のNHK紅白歌合戦に初出場し「ダンスホール」を歌う。

最優秀新人賞は「わたしの一番かわいいところ」をステージで生披露した女性7人組アイドルグループのFRUITS ZIPPERが受賞した。キャリアの中で１度しかもらうチャンスがないレコ大の最優秀優秀新人賞に、7人は感激して大粒の涙を見せた。鎮西寿々歌（25）は「受賞した時のシュミレーションをしたんですけど、（最優秀新人賞の）盾を受け取ったら頭が真っ白になりました」と声を震わせた。同グループは昨年4月に結成され、同29日に配信された「わたしの一番かわいいところ」は、かわいい歌詞と振付が中高生に人気を呼び、まねるTikTokの動画が総再生回数9億回を突破するなど流行した。2024年には日本武道館で2周年ワンマンライブを予定している

韓国の女性5人組New Jeansは「Ditto,]で最優秀作品賞と特別賞をダブル受賞しテステージで同曲など3曲を披露した。また、デビュー20周年のJUJUは最優秀歌唱賞に選ばれた。