いしだあゆみさん死去 76歳 「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒット 女優としても活躍

(2025年3月18日10:30)

いしだあゆみさん死去 76歳 「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒット 女優としても活躍
いしだあゆみさん(公式サイトから)

歌手で女優のいしだあゆみさん(本名・石田良子=いしだ・よしこ)が3月11日午前4時48分、甲状腺機能低下症のため、東京都内の病院で死去したことを所属事務所が17日、発表した。76歳だった。葬儀は近親者で行われた。個人の意思でお別れの会を開く予定はないという。

所属事務所は公式サイトで「弊社所属アーティスト いしだあゆみ は、令和7年3月11日4時48分、甲状腺機能低下症のため、 東京都内の病院にて76歳で永眠いたしました。 ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに、生前中に賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます」と発表。
「 葬儀につきましては近親者のみで執り行われましたことを併せてご報告申し上げます。 また、誠に勝手ながらご香典、ご供花、ご供物の儀は固くご辞退申し上げます。 お別れの会なども故人の遺志により行なう予定はございません。 これまでいしだあゆみを応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。」としている。

いしださんは1948年3月26日生まれ。大阪府出身。5歳からフィギュアスケートを始め、選手として活躍したほか児童劇団でも活動。62年16歳で上京しいずみたくに師事。1964年に「ネェ、聞いてよママ」で歌手デビュー。68年12月発売の「ブルー・ライト・ヨコハマ」は150万枚を超える大ヒットとなり、「あなたならどうする」(70)などもヒット。NHK紅白歌合戦にも10回出場した。
映画『青春の門 自立編』(78)の娼婦・カオル役が注目されて女優としても活躍。『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(82)『火宅の人』(87)など多数の映画に出演して、『火宅の人』でブルーリボン主演女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などを受賞した。
また、83年から放送されたTBS系のドラマ『金曜日の妻たちへ』が大ヒットし、社会現象になった。フジテレビ系『北の国から』では、吉岡秀隆演じる純の母を好演。1989年にはNHK連続テレビ小説『青春家族』のヒロインを務めるなど国民的女優になる。
2021年に旭日小綬章を受賞。 昨年10月に公開された映画『室井慎次 敗れざる者』と、堂11月公開の『室井慎次 生き続ける者』が最後の出演作品となった。
私生活では1980年に歌手で俳優の萩原健一さん(19年、68歳没)と結婚して84年に離婚した。