リーアム・ニーソンが「黒人に報復」発言の真意激白「私は人種差別主義者ではない」

(2019年2月7日)

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    (Instagram/@liam.neeson)
  • 映画「96時間」などで知られるアイルランド出身の俳優リーアム・ニーソン(66)が、友人女性が黒人にレイプされたことに怒り黒人を殺そうとしたなどと告白して人種差別主義者と非難された騒動で、TV番組で「自分は人種差別主義者ではない」として「黒人に報復」発言について激白した。

    米芸能サイト「レーダーオンライン」によると、ニーソンは4日発行の英紙インデペンデントのインタビューで、友人女性が見知らぬ黒人にレイプされたのに怒り、報復するために黒人を殺そうとこん棒を持って街を歩いたなどと発言して物議をかもし、主演映画「Cold Pursuit」のプレミアのレッドカーペットが中止になるなど波紋を広げていた。 そうしたなかニーソンは5日、米ABCテレビの人気情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演して「黒人に報復」発言について語った。

     「事件は40年近く前のことで、とても親しくしていた友人が残忍なやり方で黒人にレイプされた。私はその時国外にいて、帰国したときに彼女から聞いた。彼女は信じられないくらいに勇敢に対処しようとしていた」という。そして報復するために誰でいいから黒人を殺そうと思い、黒人の多く住む地区をこん棒を持ってうろついたという。しかしその後、「自分の卑劣な考えと行動にショックを受け傷ついた」という。「私はレイシスト(人種差別主義者)ではないし、40年近くも前のこと」という。

    番組の司会者のロビン・ロバートに「もし(レイプ犯が)白人だったら同じリアクションをしたか」と聞かれて「間違いない。スコットランド人だろうが英国人だろうがリトアニア人でも同じだ」とキッパリ。「幸い何も暴力的なことは起きなかったし、神に感謝している」。 そして、40年前の事件の経験から「暴力が暴力を生み、偏見が偏見を生む」だけで、暴力や偏見をなくすために行動する必要があることを学んだとしている。