米人気女優２人を含む３３人の親が子供の名門大学裏口入学に関与　　米史上最悪の大量裏口入学が摘発

米人気テレビドラマ「デスパレートな妻たち」に出演した女優フェリシティ・ハフマン容疑者（５６）と「フルハウス」に出演した米女優ロリ・ロックリン容疑者（５４）らが子供を名門大学に裏口入学させたとして訴追された。2人を含む３３人の受験生の親と仲介者、大学関係者計５０人が訴追される史上最悪の裏口入学事件に発展して全米に波紋を広げている。

　米芸能サイト「レーダーオンライン」によると、米連邦検事が１２日、ロサンゼルスで記者会見してコンサルタント会社経営のウィリアム・シンガー容疑者（５８）が仲介して２０１１年から１８年にかけて３３人の受験生の親ら５０人が関与した裏口入学事件を摘発したことを発表した。 受験生の親たちは総額で２５００万ドル（約２８億円）をシンガー容疑者に払い、ハーバード大、エール大、南カリフォルニア大、UCLA（カリフォルニア大学ロサンゼルス校）など難関のエリート大学に裏口入学させたという。シンガー容疑者は替え玉受験や大学の関係者らに賄賂を渡して点数操作をさせるなどの手口を駆使して裏口入学を実行したとされる。

ハフマン容疑者は１万５０００ドル（約１６５万円）で長女の共通試験の点数を上乗せさせたという。１２日に逮捕されたが保釈金２５万ドル（約２７５０万円）を納めて保釈された。夫の俳優ウイリアム・H・メイシー（６８）は事件に関与していなかったとして逮捕されなかった。
ロックリン容疑者はボート経験のない娘２人を大学のボート競技推薦枠で入学させるために５０万ドル（約５５０００万円）払ったという。ロックリン容疑者は１２日、カナダで撮影がありロサンゼルスの自宅にいなかったため逮捕されなかったが１３日に出頭して逮捕。夫のファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリは１２日に逮捕され保釈金は１００万ドル（約１億１０００万円）と設定された。