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元ストリッパーが映画「ハスラーズ」を提訴 無断でモデルにされたとして43億円請求

(2020年1月8日)

ジェニファー・ロペス主演の映画「ハスラーズ」に対して無断でモデルとして使われたとして元ストリッパーが4000万ドル(約43億2000万円)の巨額賠償金を求めて提訴したことが分かった。

「ハスラーズ」は、昨年9月に全米で公開された犯罪映画。ニューヨークのストリップクラブのストリッパーたちが、金融街「ウォール街」の裕福な男たちからお金を騙し取るという内容で、ジェニファー・ロペスのほかコンスタンス・ウー、カーディ・B、リゾなどが出演している。日本では2月7日公開。2015年米「New York Magazine」に掲載されたジェシカ・プレスラーによる記事「ザ・ハスラーズ・アット・スコア」が原作で、記事は、ウォール街の裕福なクライアントから大金を奪う計画を立てたストリップクラブの元従業員数名を取材したものだという。ロペスがセクシーなポールダンスを披露するなど話題を呼び映画は大ヒットした。

米芸能サイト「TMZ」によると、ストリップクラブを運営するサマンサ・バーバッシュはロペスが演じたキャラクターは自分をモデルにしたもので無断で映画にし名誉を傷つけられたとして、製作プロダクションを相手取って4000万ドル(約43億2000万円)を請求する訴訟を起こした。

■賠償金2000万ドル+懲罰金2000万ドル=4000万ドル

サマンサによると、プロデューサーが彼女に接触して映画化の同意を得ようとしたが彼女は断ったという。しかし、明らかに自分をモデルにした役をロペスが演じて映画化されたと主張している。また、ロペスが子供のいる家で違法な薬物を使用したり製造したりするシーンがあるが事実ではなく侮辱的だとしている。請求額4000万ドルのうち2000万ドルは賠償金で残りの2000万ドルは懲罰の金額だという。

サマンサは18歳でニューヨークのストリップクラブでデビューし、その後ナイトクラブのホステスになり、ウォール街のクイーンと呼ばれる。現在はニューヨークのスパを共同経営するなど実業家として活躍している。

サマンサは彼女のクラブを訪れた客たちの実態を明かした暴露本「Underscore」(原題)を出版した。サマンサは客たちから金をだまし取った共謀、暴行、重窃盗罪で起訴されて現在は保護観察中だという。サマンサが経営していたストリップクラブ「Hustler」の客には、ラッパーや映画スター、年商が全米上位500社に入る「フォーチュン500」の会社のCEO、全米で最も大きな機関の一つのトップの億万長者、ホテルチェーンのオーナーなどがいたという。