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ジョニー・デップの衝撃メールが裁判で浮上 アンバー・ハードを「燃やそう」「溺れさせよう」

(2020年2月27日)

ジョニー・デップの衝撃メールが裁判で浮上 アンバー・ハードを「燃やそう」「溺れさせよう」
全面戦争のデップとハード(インスタグラムから)

米俳優ジョニー・デップ(56)が前妻の女優アンバー・ハード(33)へのDVを報じた英大衆紙「サン」を名誉棄損で訴えた裁判で26日(現地時間)、ロンドンの高等裁判所で予備審が行われ、「サン」側の弁護団はデップが友人に送ったとされるショッキングなメールを証拠として提出した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、26日の予備審はデップも出廷して行われた。「サン」側は、デップが友人で「アベンジャーズ」シリーズのヴィジョン役などで知られる英俳優ポール・ベタニー(48)に送ったメールを証拠として提出した。

2013年11月6日のメールで「彼女を燃やそう」というショッキングな内容だったという。そしてその日さらに「彼女を燃やす前に溺れさせよう!!!彼女が死んでいることを確認したら、彼女の焼けた死体をファックする」というメールを送ったという。

さらには2014年5月にデップがべたにーに送った「数日食べていない…粉(コカイン)…ウイスキーのボトル半分、大量のレッドブルとウオッカ、薬、シャンペン2本、そして飛行機の中で何があったと思う?」「怒りと争い、叫び声と卑猥な言葉と侮辱…私がやった」などというメールも提出。「サン」側は、デップが酒とドラッグに溺れてハードを虐待したことの証拠と主張した。これらのメールはデップの弁護士が誤ってサン側の弁護士に送った7万通のメールの一部だという。

これに対してデップの代理人のアダム・ウォルドマン弁護士は「友人に送った大量のメールの中から都合のいい断片を取り出している。サンにとっては都合が悪いことだが、デップ氏はそのメールの中で『愛する人に怒りをぶつけようとするとは明らかにどうかしていた』とも書いている」と反論した。

デップのもう一人の代理人デヴィド・シェルボーン弁護士は「どちらかがうそをついているが、嘘をついているのは明らかにハード氏で、デップ氏はこの件で100%嘘はついていない」と指摘し「2016年に破局した2人の関係において、ハード氏は(暴行などの)被害者ではなく『侵略者』だった」と主張した。次回の裁判は3月23日(現地時間)に行われる。

2人は2015年2月に結婚したが2016年5月にハードがデップのDVを理由に裁判所に離婚を申請。デップが700万ドル(約7億7000万円)の和解金を支払うことで2017年8月に離婚が成立した。

■デップはハードも名誉棄損で訴え55億円請求

デップはハードへのDVを報じた英紙「サン」を昨年名誉棄損でロンドンの裁判所に提訴した裁判とは別に、ハード本人も名誉棄損で米バージニア州の裁判所に提訴してこれも裁判が続いている。

ハードがワシントン・ポスト紙に発表した寄稿文で、デップの実名は出していないが、DVを告発したことで決まっていた仕事を降ろされたり、脅迫を受けた。女性が男性の暴力やセクハラを訴えることで社会的に報復されるような米国の状況を変えなければならないなどと告発した。
これに対してデップは「被害者は自分でハードは『侵略者』」などとして名誉棄損として500万ドル(約55億円)の巨額賠償金を請求して昨年2月に提訴した。

ハードは裁判で、デップは酒やドラッグに溺れてDVを繰り返したとして「首を絞められ窒息死させられそうになったり、床に倒されたり、けられたりした」などとDVの壮絶な詳細を証言して反論。デップは「マスコミに発表した顔のあざが出来た写真は偽装したもの」などと主張。DVはなかったと主張している。

ロンドンの裁判所と米バージニア州の裁判所がドロ沼の裁判闘争にどんな判断を下すのか注目される。