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ボブ・ディランの17分の新曲が米ビルボード・チャート1位獲得 ケネディ大統領暗殺事件を歌う

(2020年4月10日)

1963年のケネディ米大統領の暗殺事件を題材にしたボブ・ディラン(78)の17分の新曲「Murder Most Foul」(最も卑劣な殺人)が4月11日付け米ビルボード・チャートで1位を獲得した。ディランが1位を獲得するのは1962年のデビューから半世紀以上の長いキャリアの中で初めてだという。

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英紙デイリー・メール(電子版)によると、「Tempest」以来8年ぶりのディランの新曲「Murder Most Foul」(最も卑劣な殺人)は、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかの3月27日にリリースされ、1万回以上ダウンロー度されてビルボードのロック・デジタル・ソング・セールス・チャートで1位となった。

「風に吹かれて」「時代は変わる」「ミスター・タンブリン・マン」「ライク・ア・ローリングストーン」など数々のヒット曲で知られ、2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したレジェンドにとって意外にも初めてのチャート1位だという。

同曲のリリースにあたってディランはツイッターで「ファンとフォロワーのみなさんの長年にわたるサポートと忠誠心に感謝します。この曲はしばらく前にレコーディングした未発表の曲で、みなさんに関心を持ってもらえるかもしれません。安全にして、注意深く過ごしてください神のご加護がありますよう。ボブ・ディラン」とコメントを発表していた。(上のツイッター)

■「1963年11月、ダラスでの忌まわしい日 とんでもなくひどいことが起こった日として永遠に語り継がれる…」

同曲は、翻訳家でフォークシンガーの中川五郎の翻訳によると「1963年11月、ダラスでの忌まわしい日 とんでもなくひどいことが起こった日として永遠に語り継がれる」と始まり「大活躍で人気絶頂のケネディ大統領 絶好調の日は死ぬのにももってこいの日 生贄の子羊のように屠りの場へと引きづり出される」などと17分にわたって歌う壮大な叙事詩になっている。 ディランは4月1日から24日まで日本公演を行う予定だったがコロナ感染拡大で中止された。

ディランはビルボードの総合チャート「Hot100」で「ライク・ア・ローリングストーン」(1965年)と「レイニー・デイ・ウィメン」(1966年)が2位を獲得している。ソングライターとしてはピーター・ポール&マリーがカバーした「風に吹かれて」やザ・バーズがカバーした「ミスター・タンブリン・マン」(1965年)などが1位を獲得している。