Plusalphatodayツイッター

「ワンダーウーマン 1984」北米で大ヒット 「ワンダーウーマン3」の製作決定

(2020年12月29日21:00)

「ワンダーウーマン」シリーズの2作目「ワンダーウーマン 1984」が北米で大ヒットして、ワーナー・ブラザースは「ワンダーウーマン3」の製作を決めた。コロナ感染拡大の中、劇場上映とHBO Maxでの同時配信がともに絶好調だという。

米エンタメサイト「TooFab」によると、クリスマスの25日(現地時間)に北米で公開されHBO Maxで同時配信されたガル・ガドット主演の「ワンダーウーマン1984」は先週末の興行収入ランキングで1位のスタートとなり配信も大ヒットした。

同作が公開されてからわずか2日後の27日(現地時間)、ワーナー・ブラザースは、DCコミックスの続編が成功を収めたことを受けて、「ワンダーウーマン」第3弾の製作を急ピッチで進めていることを発表した。

同作はコロナ感染のパンデミックの中で今年公開された長編映画としては最高のオープニングの週末を迎え、北米で先週末(25日~27日)に興収1670万ドル(約17億3000万円)を記録して初登場で1位にランクされた(BoxOffice Mojo調べ)。HBO Maxでの同時配信も「クリスマスの金曜日に加入者の約半数が視聴した」(ワーナー・ブラザース)という。

3作目では、ガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督のコンビが続投して、従来の劇場公開になるという。ワーナー・ブラザースのトビー・エメリッヒは、「世界中のファンがワンダーウーマンを愛し続け、オープニング週末の好調な稼働をけん引している中、ガルとパティが3部作を締めくくることができることに興奮しています」とコメントした。

「ワンダーウーマン1984」の公開は、ワーナー・ブラザースの新しいハイブリッド・リリース・モデルの最初の作品となった。ワーナーが同作を劇場公開と同時にHBOマックスで公開すると発表した数週間後の12月初旬、ワーナーは驚きの衝撃的な発表を行い、2021年に公開されるすべての作品を同作と同じパターンを採用することを明らかにして、クリストファー・ノーラン監督をはじめ、多くの映画業界の著名人がこのスタジオの決定を非難するなど波紋を広げている。

そうしたなか、ワーナー・ブラザースは2022年、少なくともDCコミックスのスーパーヒーローの映画に関しては別の方向に進むようだ。27 日(現地時間)、ワーナーが2022年から年間6本のDCコミックス映画を劇場で公開する予定とも報じられた。 DCフィルムズの幹部ウォルター・ハマダは、ニューヨーク・タイムズのインタビューで、ワーナー・ブラザースの今後のDCコミック映画の計画について明かし、「最も製作費の高い DC映画は劇場公開のために設計されている」と指摘した。2022年から最大4本のDC映画が劇場公開される可能性があるという。だが、ニューヨーク・タイムズ紙は、ワーナーは毎年2本のスーパーヒーロー映画をHBO Maxで配信する目標があると報じている。

2022年に公開が予定されている最初のDCコミック映画は、ロバート・パティンソン主演の「バットマン」になるという。当初の公開日は2021年6月25日だったが2021年10月1日に延期され、さらに2022年3月4日に延期された。コロナ感染拡大の終息はまだ先が見えず米映画界の試行錯誤は続きそうだ。