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第63回グラミー賞、年間最優秀楽曲にH.E.Rの「アイ・キャント・ブリーズ」

(2021年3月15日14:45)

米音楽界最大のイベント、第63回グラミー賞授賞式が14日(日本時間15日)、米ロサンゼルスで開催され、年間最優秀楽曲にジョージ・フロイドさん事件を題材にしたH.E.R(ハー=23)の「アイ・キャント・ブリーズ」(I Can’t Breathe)が選ばれた。テイラー・スウィフト(31)はアルバム「Folklore/フォークロア」が年間最優秀アルバム賞を獲得。ビリー・アイリッシュ(19)は「Everything I Wanted/エヴリシング・アイ・ウォンテッド」で昨年に続いて年間最優秀レコード賞を受賞した。

年間最優秀楽曲は、シンガーソングライター、H.E.R(ハー)の「アイ・キャント・ブリーズ」が受賞した。同曲は昨年5月黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首をひざで押さえつけられ「I Can’t Breathe」(息ができない)と言って窒息死した事件をテーマにしたもので昨年6月にリリースされた。同事件をきっかけに人種差別に抗議する「#BlackLivesMatter」(黒人の命も大切だ)の運動が全米に拡大した。

年間最優秀アルバムにはテイラー・スウィフトの8枚目のアルバム「フォークロア」(Forklore)が選ばれた。スウィフトは2010年に「フィアレス」、2016年に「1989」で同賞を受賞しており3度目で、フランク・シナトラ、スティ―ビー・ワンダー、ポール・サイモンに続いて史上4人目の快挙だという。女性アーティストとしては初。

ビヨンセ(39)は主要部門の受賞は逃したが音楽ビデオ賞(「ブラウン・スキン・ガール」)など4部門で受賞し、累計受賞数が28となり、女性アーティストとして史上最多を記録をした。

昨年新人賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀アルバム賞の主要4部門を史上最年少で受賞したビリー・アイリッシュ(19)は「Everything I Wanted/エヴリシング・アイ・ウォンテッド」で昨年に続いて年間最優秀レコード賞を受賞した。

最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門にノミネートされていたBTSは、ヒット曲「ダイナマイト」を披露したが賞は逸した。レディー・ガガ&アリアナ・グランデの「Rain On Me」が受賞した。ハリー・スタイルズは「ウォーターメロン・シュガー」で最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)を受賞した。

長崎県出身のドラマー、パーカッショニストの小川慶太さんが参加するバンド「スナーキー・パピー」の「ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」が最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した。

■グラミー賞2021年の主要4部門の受賞(★)とノミネート

【最優秀レコード】
「ドント・スタート・ナウ」(デユア・リパ)、「ブラック・パレード」(ビヨンセ)、「サークルズ」(ポスト・マローン)、「セイ・ソー」(ドジャー・キャット)、「ロックスター」(ダベイビーftロディ・リッチ)、★「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」(ビリー・アイリッシュ)、「サベージ」(ブラック・ピューマ)
【最優秀アルバム】
「フューチャー・ノスタルジア」(デユア・リパ)、★「フォークロア」(テイラー・スウィフト)、「ハリウッド・ブリーディング」(ポスト・マローン)、「エブリデイ・ライフ」(コールドプレイ)、「ジェシーVol.13 」(ジェイコブ・コリア―)、「ウィメン・イン・ミュージック パート3」(ハイム)、「Black Puma (Deluxe Edition)」(ブラック・ピューマズ)、「チロンボ」(ジェネイ・アイコ)
【年間最優秀楽曲】「
「サークルズ」(ポスト・マローン)、「ドント・スタート・ナウ」(デユア・リパ)、「カーディガン」(テイラー・スウィフト)、「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」(ビリー・アイリッシュ)、「イフ・ザ・ワールド・ワズ・エンディング」(JPサックスftジュリア・マイケルズ)、「ブラック・パレード」(ビヨンセ)、★「アイ・キャント・ブリーズ」(H.E.R)、「ザ・ボックス」(ロディ・リッチ)
【最優秀新人】
フィービー・ブリッシャーズ、ドージャ・キャット、イングリッド・アンドレス、チカ、ケイトラナダ、ノア・サイラス、Dスモーク、★メーガン・ザ・スタリオン