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ボブ・ディラン、1965年に12歳の少女に性的虐待をした疑いで訴えられる ディラン広報「事実に反している」疑惑を全面否定

(2021年8月17日11:45)

ボブ・ディラン、1965年に12歳の少女に性的虐待をした疑いで訴えられる
ディラン広報「事実に反している」疑惑を全面否定
ボブ・ディラン(インスタグラムから)

伝説のシンガーソングライター、ボブ・ディラン(80)が、1965年に当時12歳の少女にドラッグやアルコールを飲ませ、性的虐待を行ったとして提訴されたことが分かった。ディランの広報は「事実に反している」と疑惑を全面否定して争う意向を示した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、原告の女性はディランがスターとしての地位を利用して、性的倒錯と虐待の計画のために原告を手なずけ、信頼を得てコントロールしたとして13日(現地時間)、マンハッタン最高裁判所に提訴した。原告は現在コネチカット州グリニッジに住む68歳の女性で「J.C.」と名乗っているという。

女性の弁護士は「ボブ・ディランは、1965年4月から5月の6週間にわたり、原告と親しくなり、感情的なつながりを築いた」とした上で「性的虐待を目的として(原告の)抑制力を低下させるための関係を確立し、薬物やアルコールの提供、身体的暴力による脅迫によって彼女に心の傷を残し、今日まで心理的なダメージを与えてきた」と主張している。虐待疑惑は複数回発生しており、一部は有名なチェルシーホテルで行われたという。虐待による精神的な苦痛の影響が長く続き、治療を受けなければならなかったと主張して損害賠償を求めている。

ディランの広報は16日(現地時間)、「この56年前の主張は事実に反しており断固として弁護していく」と疑惑を全面否定して争う構えを見せた。原告の弁護士は「訴状がすべてを物語っている」と述べたが、女性が何年も経ってから申し立てを行った理由についてはコメントを控えたという。
この訴訟は、ニューヨーク児童被害者法の遡及期間が終了する前夜の13日(現地時間)に提起されたという。改正前の同法では、幼少期に虐待を受けた被害者が、加害者や加害者を保護していた機関に対して、何年前のものであっても、また時効を過ぎていても訴訟を起こすことができるというものだったという。原告の”駆け込み訴訟“を裁判所がどう判断するのか成り行きが注目される。