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エルトン・ジョン、回顧録でマイケル・ジャクソンの秘密明かす「大人の付き合いに全く対応できなかった」

(2021年8月26日7:30)

エルトン・ジョン、回顧録でマイケル・ジャクソンの秘密明かす「大人の付き合いに全く対応できなかった」
エルトン・ジョン㊧とマイケル(インスタグラムから)

シンガー・ソングライターのエルトン・ジョン(74)が初めての回顧録「Me: Elton John」で、マイケル・ジャクソンについて「大人の付き合いに全く対応できなかった」などと書いていることが分かった。

英紙インディペンデントによると、ジョンは回顧録で、マイケルが13歳か14歳の頃から知っていたと明かし、マイケルとの交流などについて書いているという。マイケルの少年時代を「想像することができる最も愛らしい子供」と表現していたが、その後の数年間で「世界から自分を隔離するようになり、すべてが変わってしまった」と書いているという。

「彼の頭の中で何が起こっていたのか、どんな処方薬を投与されていたのかは神のみぞ知るところだが、晩年の彼を見るたびに、このかわいそうな人は完全に理性を失ってしまったのではないかと思っていた」と記述。「軽い気持ちで言っているのではない。軽い意味ではなく、本当に精神的に病んでいて、そばにいるのが嫌になるような人だった」という。

「信じられないほど悲しかったが、彼はどうすることもできない人だった。彼はただ消えてしまい、自分の世界に入り込み、彼が聞きたいことだけを話す人々に囲まれていた」と続けている。

ジョンが主催したパーティーで「ひどい顔をしていた」マイケルが、食事もせずに家の中を放浪していたという。そして数時間後にジョンの家政婦の11歳の息子とビデオゲームをしているところを発見したという。「何らかの理由で、彼は大人の付き合いに全く対応できなかったようだ」とジョンは書いているという。

「Me: Elton John」は10月15日に発売される予定で、マクミラン出版社は4月に「最初で唯一の公式な伝記」と発表していた。

2009年に鎮痛剤プロポフォールの過剰摂取で50歳で急死したマイケルは1993年に少年ジョーダン・チャンドラーに性的虐待で訴訟を起こされたが巨額の和解金を支払って示談にした。さらに2003年に少年ギャヴィン・アルヴィーノへの性的虐待疑惑で逮捕・訴追されたが裁判で無罪になっている。
そして子供の頃に日常的にマイケルから性的虐待を受けていたと主張する2人の男性、ジェームズ・セーフチャック氏とウェイド・ロブソン氏の話を題材にしたHBOのドキュメンタリー番組「リービング・ネバーランド」が公開されたことで、近年、論争の的となっていた。1月に公開され賛否両論を巻き起こし、マイケルの遺族は2月にこのドキュメンタリーが「一方的」であると非難しHBO社を相手取って訴訟を起こしている。
「今夜はビートイット」「ビリー・ジーン」「スリラー」などの数々のヒット曲で一世を風靡しキング・オブ・ポップ」と呼ばれたマイケルだが、私生活では少年に対する性的虐待疑惑や奇行が取りざたされるなど負の遺産や謎も多かった。