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ニッキー・ミナージュが“ワクチン暴言”「いとこの友人が睾丸がはれた」 ホワイトハウスも巻き込んで大騒動に

(2021年9月17日12:40)

ニッキー・ミナージュが“ワクチン暴言”「いとこの友人が睾丸がはれた」 ホワイトハウスも巻き込んで大騒動に
ニッキー・ミナージュ(Instagram/@nickiminaj)

「アナコンダ」などのヒット曲で知られるトリニダート・トバコ出身のラッパー、ニッキー・ミナージュ(38)がツイッターで「トリニダードのいとこの友人が新型コロナウイルスのワクチンを接種して睾丸がはれた」などと主張して騒動になっている。トリニダード・トバゴの保健大臣は否定し、米国のファウチ博士もミナージュを非難。さらにはミナージュがホワイトハウスに招待されたとの情報にサキ報道官が釈明するなど波紋を広げている。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ミナージュは13日(現地時間)に「トリニダードにいる私のいとこは、友人がワクチンを受けてインポになったので、ワクチンを受けません」とツイート。そして「彼の睾丸は腫れてしまいました。彼は結婚を数週間後に控えていましたが、彼女は結婚を取りやめました。だから、ただ祈って。自分の決断信じていじめられないようにして」と訴えた。

トリニダード・トバコのテレンス・デヤルシン保健相は15日(現地時間)、ミナージュが指摘したような人物は確認されていないとして「ミナージュさんにリアルタイムで回答できなかった理由の一つは、彼女の主張が本当か嘘かを確認しなければならなかったからです。残念ながら、昨日はこの誤った主張のために多くの時間を費やしてしまいました」とCNNに語った。

米国立アレルギー・感染症研究所所長のアンソニー・ファウチ博士は、14日(現地時間)、CNNのインタビューで、ファイザー社、モデナ社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンが、男性または女性の生殖システムに悪影響を及ぼす証拠があるかどうかを尋ねられ「その答えはノーです。そのようなことが起こるという証拠はありませんし、そのようなことが起こると想像する理由もありませんので、あなたの質問に対する答えは "ノー "です」とファウチは答え、ミナージュに対して「彼女は、一回限りの逸話以外に根拠のない情報を広めることをよく考えるべきで、それは科学の本質ではありません」と付け加えた。 ツイッター社は、2200万人のフォロワーに誤った情報を流したとしてミナージュを非難して、一時的に彼女のツイッターを停止したと発表した。現在は解除されている。

■ホワイトハスのサキ報道官が釈明

ニッキー・ミナージュが“ワクチン暴言”「いとこの友人が睾丸がはれた」 ホワイトハウスも巻き込んで大騒動に
サキ報道官(Instagram/@whitehouse)

そうしたなかミナージュは15日(現地時間)、ホワイトハウスに「招待された」とツイートしてさらに波紋が広がった。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は16日(現地時間)、バイデン政権がミナージュに1対1でワクチンについて説明することを申し出たことを認めた。しかし、彼女がこの申し出に応じるかどうかまだ聞いていないという。
「私たちは、ニッキー・ミナージュと私たちの医師との間で、ワクチンの安全性と有効性に関する彼女の質問に答える機会を提供しました。これはごく普通のことで、私たちがいつも行っていることです」と説明するなど対応に追われた。
ミナージュがこの申し出を受け入れるかどうかを記者に聞かれたサキ報道官は「様子を見ましょう。私はあなたのために何かを予測することはありません」と答えたという。

1週間前、バイデン大統領はテレビ演説でワクチンを接種していないアメリカ人を非難し彼らが「拒否することで我々は犠牲になっている」と述べ、予防接種を受けることは「自由や個人の選択の問題ではない」と断言した。バイデン氏は、労働省が100人以上の従業員を雇用する企業に対し、従業員にワクチンを接種させるか、毎週テストを行うことを義務付けると発表し、違反すれば多額の罰金が科せられるとしている。

ミナージュは、ツイッター社が彼女をアカウントから締め出したことを非難し、インスタグラムで「私が言っていたことが気に入らなかったんだと思うわ」などと主張。さらにツイッターで「アメリカの大統領で白人至上主義者が何人いたか知っていますか?お願いします。話題を変えないでください。あなた方はそれができません。話題は『質問するのはOK』ですが、話題を『ニッキーが白人の人種差別主義者と話す』にしましょう。そうすれば皆さんは今夜よく眠れるでしょう」などとコメントし、「睾丸問題」については言及しなかった。