ロシアの女優と監督が宇宙での初の映画撮影を終えて地球に帰還

(2021年1月18日12:15)

ロシアの女優と監督が宇宙での初の映画撮影を終えて地球に帰還
帰還した女優ユリア・ペレシルド(Instagram/@juliaperesild)

ロシアの人気女優ユリア・ペレシルド(37)とクリム・シペンコ監督(38)が史上初の宇宙での映画撮影を終えて17日(現地時間)、無事地球に帰還した。NASAと協力して宇宙ステーションでの映画撮影を発表していたトム・クルーズ(59)はロシア女優に先を越された格好になった。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、宇宙で初めての映画を製作したロシアの撮影隊が、国際宇宙ステーションでの約2週間の滞在を終え、地球に帰還しました。女優のユリア・ペレシルドと監督のクリム・シペンコ、そして本物の宇宙飛行士アントン・シュカプレロフの3人を乗せたソユーズMS-18宇宙カプセルは17日午前7時35分(現地時間)、カザフスタン西部郊外の遠隔地に着陸したと、ロシア宇宙機関ロスコスモスが発表した。

(上のインスタグラム=左から女優のユリア・ペレシルド、宇宙飛行士のアントン・シュカプレロフ、監督のクリム・シペンコ)

ペルシドは自身のインスタグラムで帰還したときの写真や動画を公開した。2015年の映画「セヴァストポリの戦い」などで知られるペレシルドは、着陸時に地元メディアに「今日はちょっと悲しい気分です。12日間がとても長い期間に思えていたのに、終わってみるとお別れをしたくなかったからです」と語った。宇宙で撮影された映画は「Challenge」というタイトルで公開されるという。

宇宙での映画撮影といえば、トム・クルーズが、宇宙開発会社「スペースX」のCEOイーロン・マスク氏とタッグを組んで宇宙での映画撮影を計画していることが昨年5月に発表されて大きな話題を呼んだ。NASAが全面協力することも決まっていた。宇宙を舞台にした映画は数多くあるが、実際に宇宙に飛んで撮影するのは映画史上初で注目されていたがロシアに先を越された格好だ。