レオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープのヌードシーンに「反対」していた

(2021年12月14日11:00)

レオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープのヌードシーンに「反対」していた
レオ㊧と女性大統領に扮したメリル・ストリープ(Instagram/@dontlookupfilm/@merylstreep)

レオナルド・ディカプリオ(47)は、Netflixの新作SFブラックコメディ「ドント・ルック・アップ」で共演したメリル・ストリープ(72)がヌードになることを望んでいなかったという。同作のアダム・マッケイ監督が撮影秘話を明かした。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、「ドント・ルック・アップ」の監督のアダム・マッケイは12日(現地時間)、インタビューでディカプリオはストリープが同作でヌードになるには大女優過ぎると考えていたと明かした。

10日から一部劇場で公開され24日から配信されるNetflixの同作では、3度のオスカー受賞者のストリープが、架空の女性大統領ジャニー・オルレアンを演じており、全裸になるシーンも登場する。実はこのシーンでストリープは脱いでなくボディダブル(替え玉)が起用されたが、それでもディカプリオはこのアイデアに反対していたという。

マッケイ監督は英紙ガーディアン紙の取材に「そう、あれはボディダブルなんだ。でも、それを問題視したのは誰だと思いますか?レオ(ディカプリオ)です。レオはメリルを映画界の王族として見ているんだ。王族というのは褒め言葉ではないかもしれないが、映画の歴史の中でそんな特別な人物として見ている」という。
「レオは、背中の下にタトゥーを入れたストリープ(実際は替え玉)が裸で一瞬歩いているのを見て気に入らなかった。彼は私に『それを見せる必要があるのか』といった。私はこう言いました。オルレアン大統領なんだよ、メリル・ストリープじゃないんだぞ』ってね。でも彼女はそのことを話題にすらしませんでした。彼女は大胆不敵です」と明かした。

ディカプリオはストリープと何十年もの付き合いがあるが、それだけにスクリーン・クイーンが映画の中で裸になることに不安を感じていたのかもしれないという。ストリープは、1996年の映画「マイ・ルーム」でディカプリオの母親役を演じている。この映画が製作されたとき、ディカプリオは20代前半だった。
ディカプリオは先週、「ドント・ルック・アップ」の他のキャストとともに、ストリープとの撮影現場で緊張していたと「E!」に語った。「世界で最も偉大な現役俳優と仕事ができる。誰もが気を張っています。誰もが準備をしていて、僕らは彼女についていくだけで精一杯だった」とコメントした。

「クレイマー、クレイマー」(1979年)でアカデミー賞助演女優賞、「ソフィーの選択」(1982年)と「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(2011年)で2度主演女優賞を受賞し、アカデミー賞に21回ノミネートされているストリープは全裸シーンを演じたことはないが、いくつかの古い映画でスクリーンを熱くしたことがあるという。1982年に公開された刺激的なサイコスリラー「殺意の香り」では、マッサージ台の上でヌードになったがバストは見せなかった。また1994年の「激流」で裸で泳ぐシーンを演じており、1995年の「マディソン郡の橋」ではクリント・イーストウッドとアツいラブシーンを演じた。そして「ドント・ルック・アップ」で72歳にして初めて全裸シーンかと思われたがディカプリオの反対もあってかボディダブルが使われたようだ。