ダイアン・クルーガー、タランティーノ監督は私を「イングロリアス・バスターズ」に起用したくなかった

(2022年1月12日12:00)

ダイアン・クルーガー、タランティーノ監督は私を「イングロリアス・バスターズ」に起用したくなかった
ダイアン・クルーガー㊧とタランティーノ監督(Instagram/@ dianekruger/@ quentlntarantino)

「彼女は二度決断する」や「ナショナル・トレジャー」などで知られるドイツ出身の女優ダイアン・クルーガー(45)がクエンティン・タランティーノ監督(58)は映画「イングロリアス・バスターズ」(2009年)に彼女を起用したくなかったなどの撮影秘話を明かした。

「イングロリアス・バスターズ」は、第二次世界大戦中のドイツ占領下のフランスで、米軍の秘密部隊を率いる中尉(ブラッド・ピット)やナチスに家族を皆殺しにされたユダヤ系フランス人の映画館主(メラニー・ロラン)らがドイツの指導者の暗殺を企てるドラマを描いた作品で、アカデミー賞の作品、監督、脚本、撮影賞などにノミネートされ、クリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞した。クルーガーは、連合国のスパイを兼ねたドイツ人女優、ブリジット・フォン・ハマーシュマルクの役を演じた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、クルーガーは、ポッドキャスト「Reign with Josh Smith」で、実はタランティーノ監督は彼女を起用することに乗り気ではなく、彼女の能力に疑問を抱いていたと明かした。
「彼はすべての人にオーディションを行ったけど、私が出演した映画を見て気に入らなかったので、私のオーディションを受けようとしなかったの。最初から私を信じていなかったんです」と語った。「彼が私のオーディションを受けたのは、(同役の)オーディションを受ける人が残っていなかったからなんです」という。

さらに「彼はアメリカ人なのに、アメリカでは会ってくれなかった。ニューヨークからドイツに行くための飛行機代を自分で払わなければならなかった」という。
何とか役を得たクルーガーは、この役で全米映画俳優組合賞の助演女優賞を受賞するなど評価されタランティーノ監督の杞憂に終わったという。

一方、クルーガーは2018年にタランティーノ監督が撮影現場でスターを酷使しているという疑惑が浮上した際、監督を擁護した。インスタグラムで、「クエンティン・タランティーノとの仕事体験は純粋な喜びでした。彼は私に敬意をもって接し、決して権力を乱用したり、私が嫌がることを強要したりしませんでした」とコメントした。