米「ATG」のスター、ナイトバードさんが31歳で死去  がんとの闘病を公表して熱唱し感動を呼ぶ

(2022年2月22日12:30)

米NBCの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」(AGT)にがんとの闘病を公表して出演して感動を呼んだシンガーソングライターのナイトバードさん(本名=ジェーン・マルチェフスキ)が19日(現地時間)、31歳の若さで死去したことがわかった。米メディアが伝えた。

米サイト「TMZ」によるとナイトバードさんは、がんが肺、脊椎、肝臓に転移して数か月治療を受けた後、19日(現地時間)に亡くなったという。ナイトバードさんは2017年に乳がんと診断され治療を受けて回復したが、その後がんが転移した状態で再発。医師から生存の可能性は2%といわれ、2019年に「余命3~6カ月」と宣告されていた。翌年に奇跡的にがんが消滅したが2021年に再発したという。



ナイトバードさんは昨年6月、「AGT」に出演して自身のオリジナル曲「It's Okay」を歌い、審査員を圧倒。審査員のサイモン・コーウエル(62)を感動させ、他の審査員からスタンディングオベーションを受け、コーウェルからゴールデンブザーをもらった。がんとの闘病を公表して熱唱した。そして準々決勝まで勝ち進んだが、がんの治療に専念するために同年8月「AGT」の準々決勝出場を辞退し、それ以来、彼女はSNSで闘病生活を報告していた。

ナイトバードさんは1か月ほど前に闘病中の写真(上の写真)を自身のインスタグラムに投稿して「正直なところ、かなり残酷な状況になっています。でも、これは先週の自分の写真です。かわいくて、生きていて、目覚めていて、人間らしくて、リアルな感じがしました。私にはそれが必要でした。私たちは皆、少し迷っていますが、大丈夫です。🕊」とつづっていた。
また「AGT」に出場してコーウェル(下の写真㊧)に拍手を送られる写真などや丸坊主になった写真なども投稿していた。

ナイトバードさんの家族は次のような声明を発表した。「彼女を知る者は、彼女の大らかな性格とユーモアのセンスを楽しんでいました。彼女はどんなときでも気の利いた冗談を言うことができました。彼女が音楽を通して伝えた希望の贈り物と、彼女がイエスに見出した強さ彼女の永遠の遺産となるでしょう」。