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ハリウッド特急便
アンバー・ハードの友人が証言「ハードから『助けて』のメールで駆け付けるとデップが叫んでいた」
(2022年5月19日11:30)
ジョニー・デップ(58)とアンバー・ハード(36)の名誉棄損裁判で18日(現地時間)、ハードの友人が証言。2人が大ゲンカしたときにハードから「助けて」のメールがきて部屋に行くと、「デップが叫んでいた」「私も襲われそうになりテーブルの灰皿で殴ろうとした」などと当時の様子を生々しく語った。
米サイト「TooFab」によると、ハードの友人ラケル・ペニントンがビデオによる証言を行い、2016年5月の元夫婦の悪名高い大ゲンカがあったときに、2人の間に入ってデップを止めようとしたとき自分も襲われる寸前だったという。
ペニントンは、目のあざ、腫れた鼻、切れた唇、引き抜かれた髪など、けがをしたハードを何度も目撃したと主張した。デップが彼女を殴ったり、何かを投げつけるのを直接見たことはないという。
「事件が起きた直後から、夜、翌日、そして治るまで、彼女の体にけががあるのを見た」と述べた。その日、彼女はロサンゼルスのペントハウスにいたところ、ハードから「来てほしい」というメールを受け取ったという。「彼女は助けを求めていて、そんなことは今まで一度もなかった。『助けて、助けて』と言ってました」と振り返った。
彼女が2人の部屋に入ると、デップがハードに向かって叫んでいたので、2人の間に割って入ることにしたという。
「私は彼に近づいたの、彼は叫んでいたわ。私は彼の胸に手を置いて、『やめて、やめて』って。ただ彼を落ち着かせようとしただけです。すると彼は私の手を殴ったんです」。
ペ人トンはソファに座っていたハードの体を自分の体で覆いかばうと、デップはハードに「起きろ」「泣くのをやめろ」と怒鳴っていたという。
「彼はどんどん近づいてきた」という。テーブルの上にこの大きなオレンジ色のセラミックの灰皿があり、「もし彼がもっと近づいてきたら、私は灰皿を拾って、それで彼を殴るつもりでした」という。
その時、デップの警備員のジェリー・ジャッジとショーン・ベットが入ってきて、「ボス」を2人から引き離したという。
ペニントンは、デップのせいにするために2人の部屋をゴミ屋敷にする演出をしたとのデップ側の主張を否定した。
2019年に収録された友人エリザベス・マルツのビデオによる証言も法廷で示され、彼女は同夜に見たことを説明した。彼女はデップが「やつれた様子」だったと言い、さらに「彼はとても大きなワインボトルを抱えていて、そこらじゅうにこぼしていた。彼は「お前の女を出せ」とつぶやいたことを覚えているという。「彼の全身が本当に怖かった」と語った。
「私の心臓はとても速く鼓動し、私はパニックになりました」といい、「クソ怖かった」と付け加え、部屋から逃げ出したという。彼女もデップがハードを殴るところは見ていないが、彼女の顔が「赤く腫れ上がっていた」と証言した。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。判決は「サン」の記事は「おおむね事実」として名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。