マライア・キャリー、「恋人たちのクリスマス」が著作権侵害で訴えられる ルイジアナのソングライターが提訴 「全く別の曲に聞こえる」の指摘も

(2022年6月4日12:45)

マライア・キャリー、「恋人たちのクリスマス」が著作権侵害で訴えられる ルイジアナのソングライターが提訴 「全く別の曲に聞こえる」の指摘も
マライア・キャリー(Instagram/@mariahcarey)

マライア・キャリー(53)のヒット曲「恋人たちのクリスマス」(原題:All I Want For Christmas Is You)が米ルイジアナ州出身のソングライターから著作権侵害で訴えられた。

米サイト「DEADLINE」によると、史上最も人気のあるクリスマスソングの1つであるマライアの「All I Want For Christmas Is You」に対して、カントリーミュージックのソングライター、アンディ・ストーンが著作権侵害を主張し、米ルイジアナ州東部地区の米国連邦地方裁判所に法的な異議申し立てをしていることが明らかになった。マライアとともに共同作曲家のウォルター・アファンシエフも被告として名を連ねており、ストーンは1989年のヴィンス・ヴァンス&ザ・ヴァリアントによる彼の同名曲「All I Want For Christmas Is You」の著作権が侵害されていると主張している。

ストーンは1989年にナッシュビルで同曲をレコーディングし、1993年のクリスマスシーズンに広く放送され、ビルボードチャートにもランクインし、ミュージックビデオも制作したと主張している。
マライアの同タイトルの曲は1994年に発表され、ラジオやNBAのクリスマス当日の恒例行事などでホ定番となっている。マライアとアファンシエフは、ストーンの曲の著作権を「意図的に侵害するキャンペーンを行った」と主張して、2000万ドル(約26億円)の損害賠償を要求している。マライアの曲は、Spotifyだけで10億回以上のストリーミングを記録している。昨年、ビルボード・ホット100シングル・チャートで3回にわたってNo.1ヒットを記録した初めての曲となった。

音楽と知的財産権を専門とするロサンゼルスの弁護士パメラ・コスリン氏は、「All I Want For Christmas Is You」というタイトルの作品は177曲あり、その多くは楽曲であると指摘。ただ、歌詞のすべてがマライアのバージョンと「実質的に類似している場合は、異なる答えを出すだろう」と指摘した。
米サイト「TMZ」は、マライアの曲とストーンの曲とは全く違うものに聞こえると指摘。歌詞もメロディーも違っていてタイトル以外は、間違いなく同じ曲ではないと報じた。はたして裁判所はどう判断するのか成り行きが注目される。