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ハリウッド特急便
アンバー・ハード、DV被害の主張「死ぬまで自分の証言の一言一句を守り通す」 米NBC「TODAY」に出演して語る
(2022年15日12:00)
アンバー・ハード(36)が裁判後初めて米NBCテレビの朝の番組「TODAY」に出演して語ったインタビューで、ハードが「死ぬまで自分の証言の一言一句を守り通す」などと主張した。
米誌「People」(電子版)によると、「TODAY」のキャスター、サヴァンナ・ガスリーのインタビューに答えたハードは、元夫ジョニー・デップ(59)との名誉毀損裁判の評決を受けて、デップとの過去の関係で起こったことについて、「とても後悔している」と語った。
「このような事態を招いたのは、元夫であるジョニー・デップの名誉毀損裁判の評決によります。私は恐ろしい、自分でもほとんど認識できないような振る舞いをしました」としたうえで「私は、自分がしたことについて、自由に、率直に、自主的に話しました。ひどい言葉遣いについても話しました。善悪の区別もつかないほど追い込まれたことも話しました」と語った。
「私は常にこの関係の一部だったと感じ続けるでしょう、私がこの関係のもう半分であったからです。それは醜いものであり、とても美しいものでもあった。とても、とても毒があったわ。私たちはお互いにひどかった」とデップとの関係を振り返った。そして、「たくさんの間違いを犯した」と認めながらも、「私はいつも真実を話してきた」「死ぬまで自分の証言の一言一句を守り通す」と自分の主張は真実だと訴えた。
6月1日(現地時間)、米バージニア州フェアファックスの陪審員は、元妻がワシントン・ポストに寄稿した2018年の論説で家庭内虐待を主張し、デップの評判を落とし、キャリアにダメージを与えたと判断し、デップに1500万ドル(約20億円)の損害賠償を与えた。バージニア州の法律で懲罰的損害賠償が制限されているため判事は1035万ドル(約14億円)に減額した。一方ハードの反訴は、名誉毀損3件のうち1件でハードが勝訴し、200万ドル(約2億7000万円)の損害賠償を受けた。デップは評決を祝福し、声明で「陪審員は私の人生を取り戻してくれた」と述べた。一方、ハードはこの判決を「女性にとっての後退」だと非難した。彼女の弁護士はハードが上訴する予定だと述べた。
■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”バトル“の経過
2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚した。
だがわずか1年3か月の結婚生活で、16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとして、あざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが、デップが反撃して泥沼の裁判闘争が続いた。
2018年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラからカジモド(「ノートルダム・ド・パリ」の登場する醜悪な容姿の男)にされた」などと激しく非難。さらにハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せて、(デップの名前は出さず)DVを告発したら脅され、決まっていた役を降ろされるなど報復されたと主張して、そうした米国の文化・社会構造を変える必要があるなどと訴えた。
その後デップが「ワイフ・ビーター」(妻虐待夫)と報じた英紙「サン」を訴え、さらにワシントン・ポストに手記を書いたハード本人を名誉棄損で提訴した。ロンドンの裁判所で行われたデップが「サン」を訴えた名誉棄損裁判では、2人が法廷で直接対決して、壮絶な夫婦喧嘩やデップのベッドにウンチが置かれていた“ウンチ事件”、デップの指切断事件、デップのドラッグ使用歴、ハードの3P疑惑など前代未聞の暴露合戦が繰り広げられた。
2020年11月、判事は「サン」の記事は「おおむね事実」と認定して名誉棄損の訴えは棄却されデップは敗訴。控訴も棄却されデップの敗訴に終わった。
2022年4月12日(現地時間)、ハードが2018年12月に米紙ワシントン・ポストに寄稿したコラムで名誉を棄損されたとしてデップがハードに5000万ドル(約62億5000万円)の巨額賠償金を請求した訴訟が米バージニア州フェアファックスの裁判所でスタート。双方のさまざまな証人が証言し約6週間続く予定。ハードは、デップが匿名のアカウントを使って誹謗中傷を繰り返したなどとして1億ドル(約125億円)を請求して”倍返し“の反訴をしている。
2022年6月1日(現地時間)、米バージニア州の裁判所の陪審が、デップがハードのコラムを名誉棄損として500万ドル(約63億円)の損害賠償を請求した訴訟について、名誉棄損を認めてハードに1500万ドル(約20億円)の賠償支払いを命じた。一方、ハードがデップに1000万ドル(約130億円)の損害賠償を請求して反訴した名誉棄損の訴訟について、デップ側に200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。