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ハリウッド特急便
マリリン・モンロー財団、「ブロンド」への反発にアナ・デ・アルマスを擁護
(2022年8月6日14:45)
マリリン・モンローの伝記映画「ブロンド」(原題:Blonde)の予告編が公開された後、モンローを演じているアナ・デ・アルマスのセリフにキューバ訛りが残っていると指摘する声が上がったが、モンローの財団はアルマスを擁護した。
米誌「ヴァニティ・フェア」(電子版)によると、モンローの人生とキャリアを描いたNetflixの映画「ブロンド」の最新予告編が公開されてから数日後、モンローの財団はアルマスのキャスティングを擁護した。予告編などの映像が公開されて、モンローそっくりのメイクをしたアルマスが話題になる一方で、一部ではキューバ出身のアルマスのキューバ訛りが感じられるなどと指摘する声が上がるなどネット上で議論が起きた。
そうしたなか、モンローの遺産を管理するオーセンティック・ブランズ・グループ(ABG)のエンターテインメント部門社長マーク・ローゼンは、「Variety」誌に「マリリン・モンローは、世代や歴史を超えたハリウッドとポップカルチャーの特異なアイコンです。予告編を見ただけで、マリリンの魅力、人間性、そして弱さをとらえたアナは、素晴らしいキャスティングだったと思います。映画の全貌を見るのが待ちきれません」とコメントしてアルマスを擁護した。
ジョイス・キャロル・オーツの2000年のベストセラー小説を原作とする「ブロンド」の監督アンドリュー・ドミニクは、一度のオーディションでアルマスがモンローにふさわしいと分かったといわれる。
アルマスは「私は一度だけモンローのオーディションを受け、アンドリューが『あなただ』と言ったんです。でもプロデューサーたち、お金持ちの人たちなど、いつも説得しなきゃいけない人たちがいるんです」としたうえで「自分にはできると思った。マリリンを演じることは画期的だった。キューバ人がマリリン・モンローを演じるなんて、とてもやりたかったんです」と米誌「ヴァニティ・フェア」に語っている。
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アルマスは、モンローのアクセントを完璧に再現するために約1年を費やしたという。「方言指導と練習、そしてADRセッション(アクセントを正しくする訓練)に9か月かかったわ。それは大きな試練でとても疲れました。脳みそがパンクしちゃったわ」と語っている。
「ブロンド」は8月31日から開催されるヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミアされ、Netflixで日本でも9月28日から配信が開始される。